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1945年、次第に激しさを増してくる戦争のため、卒業式ができなかった糸満国民学校の卒業生が22日、67年の時を経て修了証書を手にしました。

1945年3月23日に行なわれる予定だった糸満国民学校の卒業式は直前で中止、その後も卒業生に修了証書は手渡されることはありませんでした。

2012年度、創立130周年を迎える糸満小学校では記念事業として糸満国民学校の卒業式を計画。22日は146人の卒業生のうち34人が出席しました。

修了証書は文言や日付、校長の名前まで当時のままに再現。卒業生は一人ひとり名前を呼ばれると緊張した面持ちで前に進み、修了証書を手にしていました。

卒業生はそれぞれ「やっと戦後が終わった」「何ともいえない。小学生に戻った気持ち」「最高にうれしい、何ていっていいか。さっきからうるうるしちゃって」と話しました。

在校生に加え、孫やひ孫もお祝いに駆け付けた賑やかな卒業式に、本当に嬉しそうな表情を浮かべる卒業生達でした。