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続いてはbjリーグ。今回はキングス桶谷ヘッドコーチが週末の試合を解説する新しい試みです。試合は1勝1敗と少し残念が結果でしたが、その中にも西地区首位をキープするキングスのポイントがありました。今チームがめざしているものとは・・・。

アウェーで着る白のユニフォームを披露し、名護開催を沸かせた宮崎戦初日。

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後半パルマーの連続3ポイントや、インサイドを制したラーカイなどの活躍でキングスは20点差で勝利。

しかし2日目、激しさを増す宮崎のディフェンス、ファールも辞さないボールへのプレッシャーにキングス苦しみます。このプレッシャーがシュート精度にも影響。

後半マクヘンリーの連続得点などで最大15点あった点差を一時逆転しますが、結局その後宮崎に連続得点を許し連勝とはなりませんでした。

桶谷ヘッドコーチ「きょうはもうヘッドコーチの采配ですね、えー」

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くやしさをにじませた桶谷ヘッドコーチ。

それでも試合を振り返りながら、2人の選手をこう評価しました。

桶谷ヘッドコーチ「15点リードされたところでハッスルで持ち直してくれたのが、与那嶺とマクヘンリーだったんじゃないかと思いますね」

与那嶺選手「とにかくハッスルすること」

今季キングスのキーワードは「ハッスル」ファイナルの屈辱を2度も経験する2人は、それを象徴するプレーを見せます。

まずは後半マクヘンリーのこのディフェンスリバウンド。

桶谷ヘッドコーチ「ディフェンスリバウンドも遠いところからマクヘンリーが飛び込んで死守してますよね」

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このリバウンドで相手ファールを奪ったマクヘンリーはフリースローにも成功。そしてこのプレーがチームを鼓舞!続く宮崎の攻撃も小菅が体を張って触れたボールを与那嶺がキャッチ。次は与那嶺のゲームメイク。

桶谷ヘッドコーチ「これは計算してスペーシングとってますよね、翼」

若干右サイドへドリブルする与那嶺。センターからマクヘンリーが走ります。

桶谷ヘッドコーチ「右にずれて走ってくる選手にスペース与えて」「こういう状況でも頭を使いながらプレーできていますよね、ハッスルしてスマートなプレーができていると思います」

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与那嶺は冷静なゲームメイクと、時には激しい相手ボールへのプレッシャーでファールを奪い、流れを引き戻そうとしていました。

桶谷ヘッドコーチ「逆境になったときに(ハッスル)できる選手っていうのは非常に心強いですよね」

一方、キングスには新たな武器もあります。毎回オールコートを使ったスピードバスケで観客を沸かせるキングス。しかし勝利した土曜日、ヘッドコーチが選んだこの日のベストプレーは一見地味にも思えるこちらのプレーでした。

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さあこのプレーをヘッドコーチが徹底解説してもらいましょう。

桶谷ヘッドコーチ「うちの強力なビックマンで点数を取りにいかそうというプレーですね」

今シーズン加入のラーカイと途中加入のスニード。ハーフコートでインサイドを制する2人のビックマンに対し、対戦相手はそのディフェンスに苦しんでいたとヘッドコーチは見ます。

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桶谷ヘッドコーチ「彼ら(宮崎)にしたらペイントエリア内(ゴール下のペイントされた範囲)で2人にボールを持たせたくない。でも1人(スニード)がハイポストに上がってくることによって、スニードに3人寄ってくる、そこでできたスペース?そうですね、スニードにアタックされたくないのでみんな寄ってきて、そこでインサイドが空いて」

桶谷ヘッドコーチ「ラーカイの動きのタイミングもいいですよね」

桶谷ヘッドコーチ「やっぱりバスケットは派手なプレーが会場を沸かせるんですけど、プレーのほとんどは地味なプレーの連続だと思うので。すごいうまくできたと思いますね」

より拡がる攻撃スタイルが躍進するキングスの1つの要因。そこに今以上の「ハッスル」を注入させていきたいと語る桶谷ヘッドコーチ、めざすものは1つです。

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桶谷ヘッドコーチ「自分たちは絶対優勝する、そのためには逆算してやれることをしっかりやろうという風に持っていきたいなと思っています」