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2012年4月から八重山地区の中学校で使用する公民教科書を巡り、生徒とその保護者が教科書を確認する仮処分を申し立て、2日、那覇地裁でお互いの主張を聞く審尋が開かれました。

この申し立ては、石垣市と与那国町の中学校に通う生徒とその保護者が、それぞれの教育委員会を相手に2012年4月から東京書籍の公民教科書が配布されることを確認するため、1月13日に那覇地裁に起こしたものです。

2日、地裁ではお互いの意見を聞く審尋が開かれ、生徒らの代理人と両教育委員会の関係者が出席。

代理人は「教育委員全員による2011年9月の協議は同じ教科書を採択するために開かれたもので、協議は有効」と主張し、東京書籍の教科書が配布されることを確認しました。

これに対し両教育委員会は、9月の協議は有効でなく、2011年8月の地区協議会の答申に基づく採択が有効だとして申し立てを却下するよう求めました。

地裁は資料を14日までに提出するよう求め、今月末までに判断するということです。