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今月12日に投開票される宜野湾市長選挙。立候補しているのは、届出順に前の県議会議員の佐喜真淳さんと元市長の伊波洋一さんの一騎打ちになっています。

宜野湾市が抱える大きな政策課題のひとつ基地問題。普天間飛行場の移設については、双方とも県外を主張しています。主張は違いがわかりづらいなかでも選挙戦を展開しています。

佐喜真淳候補「私は基本的に県外でございます。県外の候補地があるのであれば、市長として赴き、しっかりと交渉をしながら、ぜひ、引き取っていただきたいということも含めて、お願いに参りたいと思います」

伊波洋一候補「選挙を通して訴えているのは、県内移設に反対すると。普天間の移設先は県内に求めることはもうできないと、しっかり日米両政府に認識をしてもらう」

宜野湾市の大きな政策課題のひとつである「基地問題」。両候補者とも県外を主張していますが、佐喜真候補が「県外移設」と訴えているのに対し、伊波候補が「県内移設反対」と表現するなど、両者の表現には微妙な差が見られます。

また、基地に関連する「お金」を巡って考え方の違いも見られます。防衛関連の予算についてはー。

伊波洋一候補(「国のお金に頼って、防衛のお金を頼って成長してはいけないと思っています。すでに国の予算の半分は借金です。そういう国に頼ってはいけません。私たち自らの力で発展できるそういう仕組みを作っていきたいと思います」

佐喜真淳候補「防衛予算に頼らない、それは聞こえがいい話であります。しかし、予算は必要でございます。その予算を獲得するために、しっかりと市民との対話をお話し合いも含めて、行政をしっかり取りまとめながら、やるべきことは優先をつけながらやっていく」

今月上旬、日米の外務・防衛の実務担当者で協議が開かれ、普天間移設とグアム移転問題を切り離すことで合意された一方、普天間の固定化を心配する声も上がっています。

有権者「やっぱり普天間基地がなくなるようにする方が一番いいと思っている。うちの長男がヘリコプターの音で、ちっちゃい頃は泣いていた。最近も夜11時半までヘリコプターがうるさいときもあるし」「子どもがいて、基地のすぐ隣の普天間第二小学校に通っている。あれ(基地)が退くのが一番」

ことしの秋にもオスプレイの配備が計画されているというなかで注目される宜野湾の基地問題。各候補者の基地問題の主張が有権者からどれだけ支持を受けられるのか。選挙戦も残り2日です。