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南半球に位置するニュージーランド、今は春から初夏にかけての季節ですが、2000メートル級の南アルプスの山々の頂にはまだまだ雪が残っています。Qごろ〜もすっかりこの国が気に入った様子。

金城さん「ようこそQごろ〜、ここが僕の会社だよ、そしてこれが」

いろんなところを案内してくれた金城さん。実はANZCOグループというニュージーランドのお肉を外国へ輸出する会社の人だったんだよ。この会社は、ニュージーランド国内に牧場や加工工場を持っていて日本の他、アメリカやヨーロッパなど様々な国に安全なお肉を輸出しているのです。

デビットソンさん「沖縄の消費者の皆さんには将来的に新鮮でナチュラルなニュージーランドのラムを食べてもらって消費の拡大につなげていきたいですね」

そう、ニュージーランドで人の数より多いのが羊。およそ4000万頭が飼育されています。そのうち、生まれて1年未満で出荷されるお肉が「ラム」。ヨーロッパでは高級食材として親しまれているんです。

そしてこちらが、ラムの加工工場。ニュージーランドでは生まれて4カ月未満のラムを出荷しています。ビーフと同じく枝肉からカットしてパックに詰め込むまでにかかる時間はわずか5分から7分。雑菌がつかないよう、チルドの状態で味と品質を保つためには早さが勝負なのです。

輸出先はヨーロッパが主ですが、中でも大事なお得意さんがイギリスにある中堅スーパー、ウェイトローズ。取引する企業に、高い安全性や環境保護など厳しい基準を設けていることで知られています。そのため、ANZCOグループでは、ウェイトローズの注文通りに羊を育てる農家とクラブを作って、生産から出荷までを担っています。

ウェイトローズの生産者クラブのメンバー「私はアラン・トディーです。このカンタベリーで牧場をやっているよ。7年前からはイギリスのウェイトローズの契約農家ですべてウェイトローズに供給しているんだ」

ウェイトローズからは契約農家や加工工場に認定証が贈られ、生産者と販売業者との間で強い信頼関係を築いています。実は、この経験が、沖縄向けのビーフにも生かされているのです。ビーフ工場で、サンエーの中西さんが安心した!という理由はこんなところにあったんだねぇ。

ANZCOグループなど外国向けにお肉を輸出している企業を支えているのがニュージーランドミート&ウール。各国がどんなものを求めているのか調べたり、ニュージーランド産のお肉の安全性や美味しさをPRする役目を持っています。

ミート&ウール「私達、ミート&ウールニュージーランドは主な役目として調査、研究、商品の開発、そして市場の開拓などがあります。この日本で消費者の皆さんとの良い関係を築いていくために東京に拠点を持っているのです。」

ニュージーランドのいろんなところに連れて行ってくれた金城さんは、Qごろ〜に、そして金城さんの故郷でもある沖縄の人たちにどんなことを伝えたかったのかな・・・

金城さん「これからも美味しくて安全で健康的なビーフ、またのその他の食を作っていくためにニュージーランドの現地の生産者、工場の職員と一体になって沖縄の皆さんの期待に応えたい」

ニュージーランドの旅を十分満喫したQごろ〜。思い出をいっぱい作り金城さんともお別れです。ニュージーランド航空の機内食でも。出てきましたよ。ビーフが。「Qごろ〜、おいしい?」

食品安全省「私達はもしニュージーランドと貿易相手国との間で食品の安全基準に違いがあったり、差が出た場合には日本政府やその他の相手国と十分話し合っていくつもりです。」

牧場主「私は自分が満足できない牛は決して出荷はしない。だから安心して安全な肉を食べてほしいね」

そして金城さんにはこんな壮大な夢がありました!

金城さん「食の安全保障という観点から他の国に対して輸入を拒否するのではなく、他の国、ニュージーランドのように先進国としてすばらしい体制を持っている国と手を組んで日本の皆さんの食糧を確保していくべき」

ニュージーランドで出会ったたくさんの人たちのことを思い出し、またもう一度、行ってみたい!と思うQごろ〜なのでした。

日本国内では、企業による食品の賞味期限の改ざんや偽装した商品を販売するなど、食べ物の安全性や信頼が揺らぐ問題が相次いでいますが、ニュージーランドでそういった問題が発生したら国の存続にも関わるために「食」に関しては厳しい体制がとられているということです。

Qごろ〜も今回の旅でずいぶんいろんなことを勉強してきたようですね。「Qごろ〜が行く、ニュージーランド編」でした。