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多くの水鳥たちが飛来する豊見城市で11日、絶滅が危惧されているクロツラヘラサギの口ばしに、釣り糸が巻きついているのが見つかりました。
見つかったクロツラヘラサギは、長い口ばしの真ん中あたりに釣り糸が巻きついて口がわずかしか開けない状態。仲間のクロツラヘラサギたちと水辺に立つのですが、餌を探したりすることは出来ない様子でした。
このクロツラヘラサギを見た県獣医師会の高良淳司医師は「餌を食べる機会が減るわけで、かなり危険な状態である可能性が高い」と指摘しました。
緊急に捕獲して糸を取り去る必要がありますが、捕獲も容易ではありません。
県内では2006年に釣り人の放置した釣り針と糸が全身に絡んで死亡したクロツラヘラサギの例もあり、釣り人のモラルが問われています。
高良医師は「意識を高く持って、自然を守るということを行動で示してほしい」と話しています。