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沖縄戦での集団自決の記述を巡る問題で、教科書会社が2009年度の歴史教科書に日本軍の「強制」という記述の復活を求めないと決めた事がわかり、教科書の執筆者らが29日に記者会見で怒りの声を上げました。

高校の歴史教科書の記述は、文部科学省が検定審議会の意見として2007年「日本軍の強制」について記述を認めない方針を示し、その後「軍が関与」との表現を認めたものの、結局「強制」の記述の復活は認められませんでした。

教科書執筆者らは「軍の強制についてわかりにくい」と教科書会社6社のうち2社に再訂正の申請を求めてきましたが、この春から使用する教科書の印刷が期限を迎え、文科省に申請しないことが決まりました。

29日午後、教科書の執筆者らで作る社会科教科書懇談会が記者会見を開き「教科書会社が文科省とのトラブルを避けたのだろう」「言論の自由を守る責任を果たすべきだ」と教科書会社を批判しました。