ザ・スポーツです。まずは、昨日行われたサッカー天皇杯の1回戦。今年は、県勢史上初の、FC琉球と、海邦銀行サッカークラブの2チームが出場した大会。まずは海銀が初戦に挑みました。
海邦銀行SCの対戦相手は各上、グレーのユニフォームVファーレン長崎。長崎は、海銀が所属する九州サッカークラブの一つ上のカテゴリー。JFLのチームで、今季3位につけ、絶好調のチーム。力の差は歴然としていました。
しかし・・・試合前の下馬評を完全に覆す海邦銀行の堅い守り!GKの大城勇太が、ファインセーブを連発します!
GK大城選手「前半0点で守りきれば後半取ってくれるだろうと思ってましたし、相手も焦ってくると思ったので」
前半37分過ぎには、4度目のファインセーブ!
GK大城の奮闘に応えたい海銀。
チームには、沖縄は初のJリーグのフィールドプレーヤーで去年、故郷に帰ってきた7番MFの喜名哲裕が中盤で我慢強くゲームの流れを作っていました。喜名にとっては、2009年のJ2ロアッソ熊本以来の天皇杯でした。
前半終了間際には、DFの赤嶺も攻めに加わり、FWの島袋に託しますが・・・前半を0対0で折り返します。
1076人のサポーターの声援に応えたい海邦銀行は後半、立ち上がりから積極的に長崎ゴールを狙います!喜名!しかし、得点ならず。
逆に、長崎に攻撃の隙を衝かれ、カウンターを仕掛けられると、後半6分でした。
一瞬の隙に、長崎に先制点を許します。
しかし、これで集中が切れることがなかった海銀、20分過ぎにはいい場面を作りますが、これはオフサイド。
さらに守りでも、厳しい場面を乗り切ります。
そして昨日試合、最大の見せ場は、ロスタイムに入り、つかんだ海銀のコーナーキック。すると、GKの大城まで最前線に挙げ、最後のチャンスにかけます。
最後の最後までGK大城が奮闘を見せましたが、海銀は涙を呑みました。
GK大城選手「まぁ本当はGKが目立つのは良くないことなんですけど、チームに貢献できた面では良かったかなと思います」
喜名哲裕選手「彼のおかげでどうにか(失点を)1点台に抑えられたかなと思います。その分やっぱり前(前線にいる)の選手がもっと頑張って、点を取りたかったなというのが今の感想です」「ひとつ上のカテゴリーとやれるというのは、それが天皇杯の醍醐味だと思いますし、その中で、皆いろんな経験が出来たことは大きな財産になると思いますので、来週の九州リーグにいい形で迎えることができると思います」
長崎は主力選手数人を温存する形ではありましたが、海邦銀行SCの健闘が光りました。
天皇杯に出場するもう一つの県勢、FC琉球は来月8日に愛媛県で初戦を迎えます。
海銀は今度の日曜日(11日)に九州リーグの残す3試合のうちの1試合を西原で迎え、佐賀と対戦します。