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石油をはじめ、私たちの暮らしに直結するものの値上げが去年から相次いでいますが、去年暮れから今年にかけ、価格上昇の波はいよいよ食卓にまでおよんでいます。家計への影響、県内ではどのような状況なのでしょうか。比嘉雅人記者です。

ここは那覇市内のスーパー。去年引き上げられた小麦価格の影響で、小麦粉やそれを使った商品の値上げを余儀なくされています。

もちろん小麦粉をつかう沖縄そばも値上げ。そばは去年暮れからおよそ40〜50円、高くなっています。

沖縄の食卓には欠かせないくるま麩も、年明けから値上げ。食堂など常連客の多いこの店では、客に負担をかけないよう、暮れのうちに大量に買い置きし、在庫分は値段を据え置く考えです。

川平スーパー・上間さん「小麦粉関係は20パーセントくらい上がってると思うので、いっぺんに上げず、徐々にあげていこうかと。お客様の反応をみて、と思って」

小麦粉を使った商品の中でも大きく影響をうけるのが、カップめんや包装即席めんです。

カップめんや即席めんは去年から今年にかけ、軒並み値上げラッシュ。各メーカーのサイトには「小麦の国際価格高騰」「原油高によるコストの上昇」という文字が並んでいます。小麦粉の価格に加え、カップや包装にかかるコストが原油価格の高騰により影響を受けるためです。

大手メーカーの商品では、希望小売価格でおよそ10から15パーセントの値上げ。しかし実際のところ、ラーメン類は希望小売価格ではなく、特価で購入することが多いため、わたしたち消費者にとって値上げ感はもっと大きなものになります。

サンエー・島袋さん「30円から40円程度の値上げになると思われます。特売商品も値上げになりますので、今後はどのようにお客様が買われるのか、お客様が離れていかないよう、我々も努力したい」

去年は豚肉が値上げ、そして今回の小麦の値上げ。ことしは食品の値上げラッシュが私たちの食卓を直撃します。

お客さん「ちょっと考えちゃいますね。もう食べないかも知れない…」「小麦粉は日常生活に欠かせない食材ですので、とても痛いです」

多くの食品や食材には小麦粉が使用されていますし、原油価格の高騰も今後継続することから、これから様々な食品が値上げせざるを得ない状況になる可能性もあります。

サンエー・島袋さん「ゼロとはいえません。今後とも苦しい状況が続くと思いますが、努力していきたい」