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仲井真知事は「雑談に近い感じのもの」と言っていた会談。議員連盟ははっきりと「辺野古移設に理解を求めた」と話していました。超党派の国会議員が沖縄を訪れた本当の目的は何だったのでしょうか。

北部地区振興協議会・荻堂盛秀会長「辺野古移設が決まった段階から、条件付きで誘致しましょうという形でありまして。正々堂々と推進派ですと、名乗っているメンバーです」

前原前外務大臣「堂々と推進派を名乗って来たとおっしゃっていただき、ありがたい思いでいっぱい。方針が変わる中でも、変わらぬ思いを共有していただいたことに感謝申し上げます」

沖縄に到着すると、その足で名護市に入った議員連盟の一行。地元では移設を容認してきた島袋前名護市長や北部地域振興協議会のメンバー67人が盛大な歓迎会を開きました。お酒も入り、和やかなムードになった席では、容認派のメンバーから様々な本音が飛び出しました。

島袋前名護市長「あと一歩というところで、振り出しに戻る格好。一日も早い合意のもと、進めていただきたい」

名護漁協・古波蔵広組合長「皆さんは北部振興策と普天間移設はリンクしないと言っているが、沖縄県民は全部リンクしていると理解している。リンクして振興策をやりますと、はっきりおっしゃってくださいますようにお願いします」

移設を容認する前の市長たちにとっては、大物議員たちとの太いパイプをアピールするものに、そして議員たちにとっては辺野古移設は何としても進めるということを表明する形になった沖縄訪問。地元は−。

稲嶺市長「理解できません。今回はあまりにも露骨なやり方だと思っています」

前原前外務大臣「日米合意を進めるための環境整備というものは、どのような政権であっても、どのような状況であっても進めていかなくてはいけません。自民党、公明党の協力も得て、とにかく沖縄、そして安全保障の問題についてはしっかりやっていくんだということを沖縄の人たちにお伝えするために来させていただいた」

『政権が変わっても、誰が総理になっても移設先は辺野古で変わらない』そう繰り返す議員たちの言葉に、ますます普天間問題の解決の難しさを感じさせられる3日間でした。