おじいおばあの命薬~。5年前と変わらず今も元気にあじさい園を営む饒平名ウトさん93歳。およそ9000株のあじさいを誇る本部町伊豆見の「よへなあじさい園」は、ウトさんが30年かけて育て上げました。
きっかけは30年前にいとこからもらった2、3株のあじさい挿し木をしながら少しずつ株を増やしていきました。
ウトさん「これがマグニヒヌカ」「これもベゴニアの一種ね」
園を案内しながらも・・・ついつい畑の草に目が行きます。
ウトさん「草とったり掃除したり、しょっちゅう仕事あるよ」「1年365日あるね」
働き者ののウトさんを手伝うのは8人の子どもたち。植物の世話や喫茶室を担当するのは三女の洋子さんと四女の由利子さん。園の散策ルートは三男と四男が、ホームページは次男が作ってくれました。
三女・仲村洋子さん「ずっと働き尽くめといいますか、ずっと健康なんで病気したってことも知らないし、本当にずっと働いている母っていう感じで」
園にはあじさいとウトさんの笑顔を見に多くの人が集まります。
佐賀からの観光客「元気、元気、すごい」「2株からこんなできますかって、すごい」
この日は本部町の高良町長も訪れました。
高良町長「最高のおばあさん、おかあと一緒よ、うちの」
去年10周年を迎えたあじさい園。ウトさんのファンがそれを記念して歌まで作ってくれました。
(歌詞:きょうも伊豆見は雨だったあじさい色の雨だった山曇でも気は晴れるよへなのおばーが手をまねく)
ウトさん「花見て、みんな笑い顔でいらっしゃるさ、それが一番楽しみでもあるし、やりがいでもあります」
ウトさんの健康の秘訣は、あじさいとそれを楽しむお客さんの笑顔です。
園を訪れるお客さんはあじさいだけでなく、ウトさんとも記念写真を撮っていくんですよね。ウトさんに会うとパワーがもらえると皆さん口々におっしゃっていました。
あじさいのピークは5月から6月ごろだということですが、他の観葉植物は今でも楽しむことができるそうです。