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パンやケーキの製造過程で出るくずや飲食店で出される食べ残しなどを畜産飼料として有効活用しようというセミナーが28日、那覇市で開かれました。
このセミナーは沖縄総合事務局などが開いたもので、農業団体や食品製造業者などからおよそ100人が参加しました。
畜産飼料はそのほとんどを輸入に頼っていますが、このところの穀物の高騰で、農家が負担する費用はトンあたり5000円以上も上がっていて、経営を圧迫しています。
講演を行った宮崎大学農学部の入江正和教授は、これまで廃棄物として処分されていたパンくずが飼料としてリサイクルされる過程を説明。さらに、こうした飼料を使っても肉質がよく、風味も劣らない豚肉が生産できた例を説明しました。
安定的に手に入れられるとあって、農家にとっても画期的な存在、また、廃棄物の処理に悩んでいた食品製造業者にとっても興味深い話とあって、参加者たちは先進地の事例を真剣に学んでいました。