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沖縄戦で亡くなった家族が靖国神社に「英霊」としてまつられているのは精神的苦痛だとして、遺族などが合祀の取り消しを求めた訴訟の控訴審が14日に福岡高裁那覇支部で開かれ、結審しました。

池宮城紀夫弁護団長は「援護法を通して犠牲者が戦争協力者としてねつ造されていった事実を明らかにすることができたと確信しています」と述べました。

6月14日の第2回口頭弁論で原告側は「住民が積極的に戦闘に参加したとして、援護法の申請書を書き換えるよう国の指導があった」とする元琉球政府の担当者の証言などを提出し、家族が戦争の協力者として合祀されているのは、国によるねつ造だと訴えました。

一方、国と靖国側は「合祀による法的利害などを争う今回の裁判とは無関係だ」として検証の必要性はないと反論しました。

控訴審は6月14日で結審し、判決は9月6日に言い渡されます。