※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
菊の生産農家は「来期に向け、生活資金や運転資金があるのかないのかということで、みなさん本当に困っています。そういう面をできたら支援していただきたい」と訴えました。
東日本大震災の影響で菊の出荷ができなくなっている県内菊農家の窮状を把握しようと、19日に県議会の議員らが菊農家を視察しました。糸満市の菊生産農家を訪れたのは、県議会議員らで構成する経済労働委員会です。
県内の菊産業は、東日本大震災の影響による本土からの注文キャンセルや市場価格の暴落などにより、出荷ができない状態となっていて、4月5日には生産団体らが仲井真知事に緊急の支援策を要請しています。
議員らは、あと1週間ほどで出荷できなければ、売り物にならなくなってしまうという畑を視察し、出荷の見通しが立たない農家の不安や当面の運転資金を確保したいという要望などについて聞き取り調査を行いました。
県議会経済労働委員会の玉城ノブ子委員長は「できたら補償も、という事が農家の皆さんの悲痛な訴え。そこも含めて県に要請・要望していきたい」と話しています。
県農林水産部によりますと、3月の彼岸用の小菊などの出荷額は、2010年に比べて11億円以上落ち込むと見られています。