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東村高江区のヘリパッド建設を巡り、反対する住民らを国が通行妨害で訴えた裁判が開かれました。住民側の弁護士がこの裁判は、反対する人を弾圧するためのスラップ裁判だと厳しく批判しました。

午前10時半、那覇地裁には、被告になっている高江区の住民2人を支援しようとおよそ50人が集まりました。裁判では住民側の弁護士が年末から沖縄防衛局が実施している工事について「朝早くから100人もの人が押し掛け、住民の頭越しに物を投げ入れたり、制止を振り切って現場に入る行為は戦後、アメリカ軍が銃剣とブルドーザーで土地を奪い取った行為に重なる」と指摘。この裁判は住民を弾圧し、表現の自由を奪うもの。スラップ裁判だとして訴えを取り下げるよう求めました。

住民の伊佐さんは「こういう所に出てくる自体で、仕事もできないし、金銭的に大変だというようなことはありますけれども、気持ち的には早く終わってもらいたいと。早く判決出してもらいたいとい言う風に思っていますけれどね」と話しています。

工事は3月になり、ノグチゲラの繁殖期に入ったことからひとまず止まっていますが、沖縄防衛局は今後の方針を決めておらず住民たちにとっては気が休まらない日は続いています。