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沖縄県内はもとより、全国の海岸で問題となっている「砂浜の減少」を考えるシンポジウムが10日に那覇市で開かれ、各地の調査結果が報告されました。
このシンポジウムは、全国でウミガメの調査や産卵場所である砂浜の観察を行っている日本ウミガメ協議会と亜熱帯総合研究所が協力して開いたものです。
ウミガメ協議会の亀崎直樹会長は「港湾の整備や拡張、堤防の建設で海岸付近の潮流が変わり、砂浜から砂が流出する大きな原因となる」と無計画に行われる海岸での工事が取り返しのつかない状況を生むことを訴えました。
また、県内各地の状況報告では、砂浜から離れた場所での工事であっても砂は流出することや、侵食された砂浜に人工的に砂を入れても再び流出してしまうなど、深刻な実例が挙げられ、参加者は産卵場などウミガメの生活環境を守ることが、沖縄の砂浜を守ることにつながることを実感していました。