一方、働く側の意識の変化もここ数年見られるようです。それが「スポットワーク」という働き方。スキマバイトとも言われていますよね。
全国展開する大手スキマバイトアプリの登録者数を見てみると、右肩上がりに伸びている事が分かります。今、働く人の「今働きたい!」と、現場の「すぐに欲しい!」がつながり始めています。
山城咲貴アナウンサー「平日午後6時前の、那覇市久茂地・スクランブル交差点にきました。会社帰りであろう人たちが見られます。人の流れをQABの情報カメラから見てみると、こちらが平日の様子。」「週末・金曜日になると、行き交う人の数が増えていきます。人の出が活発になる週末、その分飲食店は、人手 つまり『働き手』が必要となります」

週5日、固定での勤務は厳しいけど「短時間だけなら」「朝だけなら」スキマバイトの需要の増加にともないスポットワーク業界へ参入する企業が増加。アプリを使ったちょこっと雇用のニーズが県内でも広がりを見せているのです。
那覇市にある夫婦経営の居酒屋「銀盃」(ギンパイ)2年前の移転を機に、座席数を倍にしたことで忙しさも倍に!アルバイトで4人雇用していますが、それでも!
シェアフルに登録 銀盃 翁長旭店長「週末は何名いてもいいかなと思うくらい、時間帯によって団体客が重なるのでスポット的にシェアフルを使った方が効率もサービスも良くなる」

こちらの居酒屋では、週末を中心にホール業務を担うスタッフをスキマバイトアプリで雇っています。
この日、開店から2時間だけのスタッフがやってきました。
アプリ利用歴1年 松林咲良さん(26)Q.この店舗は初めて?「初めてです」「(普段は)ホテルのフロントをしていて17時で退勤して大体18時からバイトをしています」

1年ほど前から居酒屋でのスキマバイトを始めたという松林さん。2つのアプリを駆使しワーキングホリデーのための費用を貯めているそうです。
山城咲貴アナウンサー「いつも初めてバイト先へ行く気持ちを味わうの緊張しない?」松林さん「緊張します。いつもどんな感じなんだろうと思うので選ぶときにコメントとか見ている。今は緊張しなくなりました」
シェアフルに登録 銀盃 翁長旭店長「これがタイムコード。このQRコードで退勤などをやるんですよ」
アプリ利用歴1年 松林咲良さん(26)「休みの日はまるまる休んで、仕事終わりでスキマバイトする、そういう風に(アプリを)使っています」
シェアフルに登録 銀盃 翁長旭店長「売り上げも2割くらい上がって、対応も早くてクレームもなくなって、お客さんも居心地が良いようで助かっています」
今回、松林さんと店を結んだのは、スマホアプリ『シェアフル』

シェアフル 横井聡社長「今までのアルバイトの探し方とか出会い方というのが大きく変化しているんだというふうに我々捉えておりまして。今の方々のニーズにすごいあったのかなというふうには思ってます。このスキマバイトというところを入口にして、多くの方にとって働く選択肢をどうやって増やしていけるか、これが我々として実現したい未来」
シェアフルに登録 銀盃 翁長旭店長「忙しい時間帯にスポットで入ってもらえると助かる」
利用歴1年 松林咲良さん(26)「分からなかったら聞ける人が隣にいたので、働きやすかった。また機会があればよろしくお願いいたします」
人手不足が続く今、柔軟な雇用が「働く力」を呼び起こすきっかけになるかもしれません。
感想一言取材した居酒屋の翁長店長によるとアプリを利用してくるバイトの方を「シェアフルさん」と呼ぶこともあるそうで、若い人たちにとっては本名を明かさず働ける距離感も良いっていう声も聞かれるそうです。
「すき間」の時間で支え合う働き方が、これまで固定の時間で働くことが難しかった学生や主婦など、潜在労働者といわれる人たちの新たな仕事の場を広げているのかもしれないですね!以上、注目ビズでした。