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沖縄で今を懸命に生きる人々にスポットを当てる「イマジンおきなわ」です。歌手の「池田 卓(いけだ・すぐる)」さんが今、出身の西表島・船浮(ふなうき)で暮らしていることをご存じでしょうか。その池田さんが生まれ島を盛り上げるために始めた音楽祭を取材しました。

池田 卓さん(曲 島の人よ)「生まれ島を離れ暮らす島の人よ」

情熱的でありながらも切なく美しい歌声とメロディ。歌手の池田 卓(いけだ・すぐる)さんは県内でも屈指の唄者として活躍しています。その池田さんが今、暮らしているのは西表島、船浮。

池田 卓さん(曲 島の人よ)「島の人よ又いつの日にか祭 咲かせてみようじゃないか」

#IMAGINEおきなわ vol.80「西表島・船浮の音祭り」

那覇から約400km。県内でも「秘境」といわれる西表島。の、更に奥、船でしか行けない「船浮(ふなうき)」集落。人口僅か40人あまり(25年4月現在46人・うち教師が12人)の集落では、翌日の「船浮音祭り」の準備に追われていました。

サウンドチェックから椅子運びまで、その陣頭指揮をとる池田さん。忙しそう!

池田 卓さん「船浮のみんなで出来ることをやろうということで、もともと結束力が強いんですけど、更に深まってもらえるようにという思いもあるんですけど」

#IMAGINEおきなわ vol.80「西表島・船浮の音祭り」

毎年4月の第3土曜日に開催すると決めているのには訳があるのだそう。

池田 卓さん「4月に新しい先生、今年も6名来てくださっているんですけど、この6名の方がいち早く地域に溶け込めるようにということで、こうやって今地域の人と話しているのを見ると、この時期で正解だったなと思う」

翌朝。船が着いて続々とやって来る人々。どんどん埋まっていく会場。

2007年にスタートした「船浮音祭り」は新型コロナの時期3年間の休止をはさんで今年で19回目、50人に満たない人口の集落に、この日は西表・白浜からの定期船のほか石垣からの直行便など約700人が船浮に集まる。

#IMAGINEおきなわ vol.80「西表島・船浮の音祭り」

入場料¥1000(中学生以下無料)会場ではバザーが開催され、Tシャツやイノシシ鍋の販売が毎年のお楽しみ。

MCの津波信一さん「ハイみなさん!大変長らくお待たせいたしましたー!」

司会はお馴染み「信ちゃん」こと津波 信一(つは・しんいち)さん。会場を盛り上げます。

津波信一さん「池田 卓~!25周年おめでとう!!」

池田 卓さん「感謝を込めて、心を込めて、お届けしたいと思います。どうぞ楽しまれて下さい」

#IMAGINEおきなわ vol.80「西表島・船浮の音祭り」

オリジナルの曲だけでなく民謡、飛び入りの踊りも交えてステージは進みます。

池田 卓さん「(島は)思いやりがないと生きていけない。だからみんな島の人って温かいと思うし豊かだと思うんですよ。そういう不便の有難さってどんどん広めていけたらな、なんて思っています」

池田 卓さん(曲 おばあちゃんの唄)「「頑張っておいでよと 握り締めたその手でいくつもの涙を 拭ってきただろうか優しい目の奥に その笑顔の向こうに」

池田 卓さん「僕の根っこ、島の人。デビュー曲もそうだけど、生まれ島がいつまでも元気であってほしいという、島々が輝くようにという思いがあるので、こういう祭りもそうだがやっぱりふるさとを守りたいというか、元気であってほしいという思いがあります」

#IMAGINEおきなわ vol.80「西表島・船浮の音祭り」

玉城 千春さん(曲 Best Friend)「ずっと見守っているからって笑顔で いつものように抱きしめた」

ゲストは今回が初の船浮というKiroroの玉城 千春(たましろ・ちはる)さん!今年の出演は池田さんと千春さんの2組のみ。1組あたり1時間ほどの持ち時間で観客はゆっくりとステージを堪能しました。

アンコールでは2人のコラボも!

「ほら前を見てごらん あれがあなたの未来」

#IMAGINEおきなわ vol.80「西表島・船浮の音祭り」

「せーの!船浮!船浮!船浮!また会おうの呪文でしたー!(ジャンプ)」

石垣から男女「最高!イエーイ!!」

名古屋、三重、東京から船浮仲間3人「毎年来てます、このために前日から来てまた会いましょう♪」

那覇から女性「玉城千春さん、同世代なので。最高です、幸せです」

#IMAGINEおきなわ vol.80「西表島・船浮の音祭り」

船浮に赴任してきた校長先生と石垣の先生グループ「船浮最高!」

西表在住の男性「西表に移住してきてもうすぐ1年で、2回目の船浮音楽祭に来られて。3回目も来たいと思います」

石垣在住の男性「瞬きする位の距離で聞けた臨場感がすごく良かった」(瞬きするのがわかるほどの距離)

東京と千葉から石垣滞在中の男女「池田さんは素敵ですね、笑顔が素敵で涙が出そうになりました」

#IMAGINEおきなわ vol.80「西表島・船浮の音祭り」

津波信一さん「すごいいい雰囲気、今日見てわかると思うけど、こういうことないよねっていう。不便な中で、一生懸命みんなの愛があって。これが祭りの原点というか懐かしいような気がして。忘れかけてきたこととかを確認するような」「卓っていう人間の素敵さが全てのような気がしますね」

Kiroro玉城千春さん「船浮、本当に自然豊かで。島からパワーをもらいました。卓さんが祭りごとをしたい、この島にみんなが帰って来られるような、そういう音楽祭ってすごい素敵だなって、みんなが帰って来られる、戻って来られる場所と時間だったんじゃないかなと思いました」

#IMAGINEおきなわ vol.80「西表島・船浮の音祭り」

池田 卓さん「楽しかったですね。本当ありがたかったです。西表島内の人が来てくれて、帰りに何で今まで来なかったかなと言ってたので嬉しかった。島の人に喜んでもらいたくてやっているので本当に嬉しいです」「島の人も本当に協力的で、みんな休みもとって、仕事も入れずにこうやって島の為にやってくれてますし本当に有難いの一言」

「こんな島から出てあれだけのビッグアーティストさんと友達になれているから、みんな、卓、何で俺に声かけんかとみんな来てくれるし有難い。(それも人徳なのでは)そうですね(笑)」

この「船浮音祭り」は去年(2024年)に地域貢献を評価され贈られる「タイムス地域貢献賞」を受賞しましたが、授賞式当日は船浮の100周年記念祭と重なり参加できず。

池田卓さんは船浮に暮らしていますが沖縄本島や県外でのライブ活動も積極的に行っていて、来月は北谷でもライブが予定されています。詳しくは池田さんのウェブサイトでご確認ください。


池田 卓 OFFICIAL SITE

#IMAGINEおきなわ vol.80「西表島・船浮の音祭り」