続いてのニュースはこちら。県内企業が抱える問題の解決や新たなビジネスの創出を目指して実施されたプロジェクトの成果発表会が開かれました。
先週那覇市で開かれた成果発表会は県内企業が持つ課題の解決などに向け他の企業などと連携する手法オープンイノベーションを活用して新たな価値を生み出すことを目指してスタートしたプロジェクトを紹介するもの。オープンイノベーションの日本最大級のプラットフォーム「AUBA」を展開する会社・eiiconが県の委託を受けて県内企業を支援しました。
株式会社eiicon田井晶子さんは「(沖縄は)他の都道府県と比べると他の地方(の企業)とタッグを組むことが地理的に難しいと捉えている。オープンイノベーションの手法を使って県外のパートナーと新しい事業をつくっていくことで、経済圏も沖縄を超えた全国、グローバルにつながる取り組みになると思う」と語ります。
「ポークパイナップルカレー」の共同開発の成果を発表したのは外国籍の子どもたちへの日本語教室を運営する会社とレトルトカレーで食品ロス削減を図る企業の2社。
子どもの貧困が深刻な沖縄では学校以外で体験活動に参加する機会が少ない子が多く、その機会を作りだそうと2社が多国籍児童に対し食を通じた体験型コンテンツとしてレトルトカレーの商品開発や販売などを行う体験を企画しました。オープンイノベーションの今後について担当者は次のように話します。
株式会社eiicon田井晶子さん「オープンイノベーションは今後可能性しかないと思っている。労働力も低下していく中で自社でできることは今後どんどん限られてくると理解している。その時に強みを掛け算していくことで自社ではできなかった新規事業に取り組んでいくことをトライしていただきたい」
中小企業が大半の県内だからこそ企業同士が連携する今回のような取り組みが進むと新しい価値がどんどん生まれてきそうですね。