※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

3月は旅立ちの季節ですね。

高校がない離島では、中学を卒業すると進学などのため、島を離れなければなりません粟国島には15の春を迎えた5人の中学生がいました。旅立つ子どもたちのために島の大人たちがあるプレゼントを用意今回はその5人の声で特集をお伝えします。

「初めまして、わたしたち5人は粟国中学校3年生ですきょう、中学を卒業しましたそして・・・・今、粟国島の上にいます 」

わたしたちが暮らす粟国島は、人口677人  島には高校がないので、中学を卒業すると進学などのために、ほとんどが島を離れます。世間では”15の春”っていうらしいですことし、私たちの番がやってきました。

15の春 粟国島から旅立つ生徒たち

「全然(島を離れる)実感がわかない」

新城そあ さん「きのう3年生を送る会をして、ああ、もう終わりなんだなと思った」

上原遥人 さん「ああ、卒業するんだなあと長くいたからこそ粟国から出るのが寂しい」

喜瀬愛翔 さん「今までは親や周りに自分のことを支えてくれた人がいたけど本島にでたらそういう人がいなくなるし自分から友達作ったりとか色んな事をしていかないといけないからやっていけるかが不安」

樺山僚介 さん「環境が変わって戸惑うことがあるかもしれないという不安はある(Q.例えば?)忘れ物しても誰かが届けてくれないとか?」

小学生の時、りょうすけとゆづきが転校してきてからこれまでずっと5人で過ごしてきました

新城そあ さん「名護市やうるま市に進学する人もいるので簡単に会えなくなるのはさみしい」

大城佑月 さん「寂しい。だけど放課後にスタバ行ったりとか憧れていたことができるから楽しみな部分もある」

卒業したあとは、みんな沖縄本島の別々の学校へ。そんなわたしたちのために・・・島の観光協会の人たちがプレゼントしてくれたのが粟国島をヘリでめぐるイベントです。

主催した 粟国観光協会 佐々木克佳さん「自分たちが生まれ育った島がどれだけ素晴らしい島なのかと。空から見て理解をしてまた大人になって自分たちの生まれ育った島に帰ってきたいと思ってもらえるように」

15の春 粟国島から旅立つ生徒たち

喜瀬愛翔 さん「いつも過ごしてる粟国島って感じがしなくてすごいちっちゃくてなんかここで暮らしてきたんだなって思いました」

樺山僚介 さん「粟国の自然とかほとんど知ってるを見尽くしたなとか思ってたけど上から見るとまた違った視点があったり、海が上から見ると綺麗だなって思ったりして、新しい粟国の一面が見えた気がします」

島の展望台では―

新城そあ さん「祝?あれ”祝”じゃない?」

先生たち手を振る「見えてるかな?見えてるかな?」

新城そあ さん「(Q.先生たちが手振ってるの見えた?)見えました。祝って書いてた。15年間生まれて育ってきたので、感謝でいっぱいです」

新城そあ さん「学校だ!学校!あっち学校でしょ!」

15の春 粟国島から旅立つ生徒たち

学校の屋上でも―

「卒業おめでとう~!!!おめでと!(手をふる)」

佑月&そあ さん「手振ってる!手振ってる!(手を振る)わかるかな??うわ~やば」

粟国中3年 副担任 兼島一夫先生「自分を信じて進めっていうのは常に伝えてあります」

粟国中3年 担任 川満優美先生「個性はあるんだけどそれぞれを互いでフォローし合っている優しいクラスだったな」

大城佑月 さん「たのしかった」

母:美佳さん「(島を離れたら)自分ですべてやらないといけないのですぐ助けに行けないのが不安」

上原遥人 さん「粟国の人たち優しいからありがとうっていう気持ちしかない。今、粟国に帰ってきて自分が飲食店開かないとなと思っている。料理人になりたいです」

喜瀬愛翔さんの母・房代さん「希望を持って頑張ってねっていうのとだけあとはやっぱ不安ありますね。小さい島で育って大勢の中でやっていけるのかっていうのはあります。でも嬉しいことです」

喜瀬愛翔さん「今までお世話してもらった身だから今度は恩返しで(粟国で)保育士になりたい」

一生の別れじゃないのに、寂しい ”15の春”じゃあ、みんなまたね。