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2026年秋の完成を目指す首里城正殿の復元工事。これまで、巧みの技を見せた宮大工たちの作業が一段落、それぞれが、次の現場に向かいました。2022年11月に起工し、進められてきた令和の復元工事。
2025年から、漆業者による朱色の弁柄塗装が始まるなど着々と再建が進んでいます。
県内最大の木造建築である正殿の復元を支えてきたのは、県出身者を含む全国から集められた宮大工、これまで47人が木材の加工や据え付けなどに汗を流してきました。
工事開始からおよそ2年半、このほど木工事が一段落し、木材を保管、加工するために使用していた木材倉庫の解体工事が、2025年4月以降始まることから、宮大工の多くが、2025年3月12日現場での最後の仕事となりました。
宮大工・後藤亜和さん(23)は、「県民として首里城の復元に携われたことに誇りを感じている」と話しました。宮大工・上原翔悟さん(34)は、「一日でも早く復元させるんだと(現場で)心を一つにして作業をするのはやはり一体感があるその一員になれて毎日楽しかった。今回学んだ技術や知識を次世代にしっかり伝えていくことが自分の役目だと思っている」と話しました。
ほとんどの宮大工が、復元の作業から離れますが、一部の宮大工は、2025年3月17日の週から、正殿とともに復元を目指す「両廊下」で使用する木材加工をなどをするために福井県の工場に移動し作業を始めるということです。