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県内企業が抱える技術的課題の解決や製品開発の支援などをする県工業技術センターの成果発表会が開かれましたが、現在工事が進む首里城の復元にもセンターの研究が生かされていました。

うるま市にある県工業技術センターでは県内企業を対象に技術的課題の解決や製品開発の支援などを行っています。

先週開かれた成果発表会では環境や食品、機械など3つの分野の8つの成果が報告され首里城瓦の開発に関する成果も発表されました。

現在復元工事が進む首里城に使用される赤瓦はクチャと呼ばれる泥岩が主原料で吸水率が高いのが課題でした。そんな中、吸水率の低い「石嶺クチャ」が発見され、その石嶺クチャを活用した赤瓦の製作に向けた研究がスタート。

ただ石嶺クチャにも焼くと収縮してしまうことや鉄粉が含まれるなどの課題があり、ほかのクチャなどとの配合割合や鉄粉を除去することで基準が厳しいとされる首里城の赤瓦に適した品質のものが製作できるようになったということです。

首里城復元工事も順調に進んでいますが、今回の研究を通して首里城のみならず様々な場面で使用される赤瓦の製作に新たな技術が見つかったそうで期待が広がりますね。