続いては高校柔道です。今年もQAB杯が開かれ、日本武道館を目指す熱戦が展開されました。
県立武道館おととい、今年で47回目を迎えたQAB紫雲旗争奪高校柔道選手権。離島を含む8校から男女あわせて50人ほどの選手が出場し、全国大会への切符をかけて熱戦を繰り広げました。
中部農林2年の上原琉聖(うえはら りゅうせい)選手。たった1人で大会に挑みます。
中部農林 2年上原 琉聖 選手「(1人は)ちょっと心細いです。」「全部1本で勝ちたいです。」
小学2年から始めた柔道。高校に柔道部がないため昨年同好会を作りましたが人が集まらず他校の練習に参加しながらトレーニングを積んできました。この日は高校生になり初めての大会。中学生以来2年ぶりの実戦です。
強豪沖縄尚学相手に果敢に攻める上原選手。両者譲らない展開が続きます。
中部農林 2年上原 琉聖 選手「自分の組手に持って行って自分の技で投げようと思っていた」
試合時間内に勝負がつかず最後は判定へ。高校最初の大会は勝利とはなりませんでした。
中部農林 2年上原 琉聖 選手「柔道の魅力は」「技をかけて投げた時に会場がワァーと盛り上がるところ」「次は2回戦まで行けるように頑張りたい」「(人数を)増やして団体戦も出て優勝を目指していきたい」
1人で始まった中部農林の柔道。これからも挑戦が続きます。そんな上原選手が出場した男子66kg級は沖縄尚学2年の小平健太(こひら けんた)選手が2連覇を果たし全国大会への切符を手にしました。
沖縄尚学2年小平 健太 選手「怪我明けで少し不安だったが油断せずに勝ち切ることを意識した」「小さい時からの目標である日本一に向けて頑張っていきたい」
大会後には県出身で世界選手権の銀メダリスト七戸龍(しちのへ・りゅう)さんが柔道教室を開き高校生にアドバイスを送りました。
今大会の優勝者と団体戦を制した沖縄尚学は3月に東京・日本武道館で開かれる全国高校柔道選手権大会に出場します。
男子66kg級で2連覇の沖縄尚学小平健太選手は去年11月の九州大会では準優勝と経験を積み自信をつけているという事です。3月日本武道館で行われる全国大会、県代表選手の活躍に注目です。