高校バスケ ウインターカップを決める女子男子の決勝戦がきのう行われました。沖縄アリーナでの戦いを振り返ります。
沖縄アリーナで行われた、全沖縄高校バスケットボール選手権大会。女子は2連覇を目指す石川、5月に難病に診断されながらもチームに残って選手たちをサポートしてきた宮城梨杏がベンチの後ろで試合を見守ります。
石川 宮城梨杏選手「みんな先手必勝と手に書いてるけど(城間)瑠華が自分の番号書いてくれてうれしかった」
石川 城間瑠華選手「コートに梨杏が立てない分自分も一緒に戦おうと思って書いた」
小学校の時から一緒にバスケをしてきたチームメイトが心を一つにします。
一方、2年ぶりの優勝を目指す西原。
西原 川越 唯央奈さん「粘り強いところ、スピードがあってそこを生かして頑張ってほしい」
3年生は2人が残り、進路などのために夏で引退した3年生のチームメイトも後押しします。
戸田アナウンサー「ティップオフです!」
第1Q、好スタートを切ったのは西原。戸田アナウンサー「外に出した コーナー3決まりました」「レイアップ決まりましたー!」解説・西田陽子さん「3年生きましたね」
準決勝で26点差を逆転した得点力を見せます。
西原 宮城 陽菜選手「沖縄でできる最後の大会なので皆で楽しんで全力で西原らしいプレーを意識した」
対する石川が奮起したのは第3Q、
石川 城間瑠華選手「前半上手くいかないプレーが多くて、梨杏からもっと笑顔でプレーしようと声をかけられた。自分たちの自信に繋がった」
留学生ボリーアイダ・ラソウル、エース城間瑠華が得点し、石川がリードを奪います。食い下がる西原、第4Q 2人で残った3年生が得点を返し意地を見せます。
石川はチームキャプテン・初出場の小底美夢。戸田アナウンサー「もう一度小底!キャプテンの3ポイント決まりました!」
石川 小底実夢主将「今までの思いが1本のシュートに詰まっていたと思う。パスを集めてくれて皆にありがとうという気持ちでいっぱいです。」
戸田アナウンサー「試合終了!石川高校初の連覇を達成しました!」
石川 古謝 志帆選手「3年生の気持ちを1つにまとめて試合に入れたのでチームメイトを思いやる気持ちが加わっていた」
石川 宮城梨杏選手「優勝の景色を見せてくれてありがとうと言いたいし最高だなと思う。ありがとうと感謝を伝えたい」
石川 城間瑠華選手「試合終わった後もみんなで梨杏と抱き合って良い仲間を持ったなと思う。最後のウインターカップではその思いも胸に全国ベスト4目指して頑張る」
西原 砂川佳奈主将「陽菜と2人で沖縄アリーナでプレーできたことは最高の時間だったし成長できたと感じる部分もあるので最高でした。」
男子は2年連続で美来工科と興南。去年は美来工科が勝利しています。
寺崎アナウンサー「全国大会のウインターカップをめざします。いまティップオフです。」
前半、美来工科は
寺崎アナウンサー「3ポイント得意な当真祐斗決まりました!」解説・與那嶺聖さん「きましたよー」寺崎アナウンサー「ターンオーバーになる、かわす、アリウープ!」
持ち味の3ポイントシュートやスピードを生かしたプレーが決まり、県内およそ3年間無敗の強さを発揮します。
第2Qには
寺崎アナウンサー「そしてバスケットカウントです。岸本恵多郎。」
岸本恵多郎が3連続得点を挙げるなど、最大26点差(45-19)をつけ、主導権を握ります。去年の決勝で美来工科に敗れた興南。リベンジに燃えていました。
興南バスケ部 去年の3年生 仲宗根遥大さん「こいつらがリベンジしてくれます。20点差離れているけど、こいつらなら大丈夫逆転します」
後半、キャプテンの仲地武盛が足首のけがでコートにいない中、他のメンバーが奮起します。
寺崎アナウンサー「ペイントエリア、リング下、ボールを持っていく!オグンブンミ、バスケットカウント!」
副キャプテンのオグンブンミ永琉斗が気迫のこもったプレーを見せると、さらに、磨いてきた連携でナイジェリアからの留学生オモメジ イフェオルワ オルワペルミが得点を重ねます。
興南 オグンブンミ永琉斗選手「留学生と「どこでボールがほしいか」話して、しっかりコミュニケーションを生かしながらやったら結構良い流れがきた」
第4Qもじわりじわりと点差を縮めると、興南は3点差に詰め寄り、白熱した展開に。
寺崎アナウンサー「美来工科、屋良誠志郎!3ポイント決まりました!」
それでも、全国大会で勝利をめざす美来工科は譲れない思いを胸に踏ん張ります。
そして
寺崎アナウンサー「美来工科2連覇達成!!2年連続のウインターカップ!先輩たちの思いも背負って臨みます。」
美来工科が厳しい戦いを制し、11度目の優勝を決めました!興南はあと一歩のところで及びませんでしたが、闘志全面のプレーで沖縄アリーナをわかせました。
興南 仲地武盛主将「最初はベスト8から始まって苦しい時期があったけど全員でコミュニケーション取りながら乗り越えようと話していたので、ここまで来られたのはチームが最後まとまったのかなと思う」
美来工科 玉城宏逢主将「自分たちの目標である全国ベスト8をめざして頑張ります」
優勝した女子石川と男子美来工科は、12月23日から行われるウインターカップに出場します。
沖縄アリーナで女子男子両チーム気持ちの入ったプレーに胸を打たれました。勝った石川と美来工科はウインターカップでの勝利を期待しています。敗れた西原と興南もそれぞれの選手たちの活躍を期待しています。