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高校バスケ・ウインターカップ県予選決勝が日曜日に迫っています。きのうは女子をお伝えしましたが、きょうは男子・美来工科対興南。2年連続の対戦となったこの2校はともに去年の雪辱に燃えています。2年連続の決勝進出となった興南。去年、あと一勝のところで接戦の末敗れ、リベンジに燃えています。

興南 仲地武盛主将「去年の借りを返して先輩たちに恩返しがしたい」

決勝戦の相手は美来工科。前身の中部工業時代を含め、1980年代ごろから、県内一を争い切磋琢磨してきた相手です。

興南 井上公男監督「今はだめかもしれないけど一つずつプラスして成長すればそれで良いさ」

7年ぶりの優勝をめざす選手たちに、興南バスケ部を指導して20年になる井上公男監督からも厳しい言葉が飛びます。今年のメンバーの中で、唯一去年の決勝戦のコートでプレーしたのがオグンブンミ永琉斗(えると)試合では自分の力を発揮できなかったという悔しさを持ち続けています。

興南 オグンブンミ永琉斗選手「自分の体の弱さやコンタクトしてシュートタッチがとても悪かった唯一出させてもらったけどとても悔しかった」

代が変わり、副キャプテンとなったオグンブンミは、その経験を3年生や下級生に伝え、プレーで引っ張ってきました。

興南 オグンブンミ永琉斗選手「副キャプテンとしてキャプテンを支えながら全員が同じ方向を向くようにしっかりチームを引っ張っていきたいと思っているので、プレーでも見せきれたらと思っている」

高校バスケ ウインターカップ県予選決勝 男子は美来工科対興南 注目選手紹介

また、今年4月には留学生2人が入学。言葉の壁を越え、チームを一つにしようと率先してコミュニケーションに努めてきました。今では練習の雰囲気も活発になり、一人ひとりが意見を言えるようになったと言います。

興南 オグンブンミ永琉斗選手「留学生も最初はシャイで話さなかったけど今はチームの中でも留学生が中心のコミュニケーションから始まっているので、そこが大切だと思っている」

強みとしている「ディフェンスからの速攻」に高さも加わった興南。10度目の優勝をめざし、美来工科に立ち向かいます。

興南 オグンブンミ永琉斗選手「チームを助けたり泥臭いプレーリバウンドやアグレッシブなディフェンスで自分からチームを引っ張るプレーをしたい」

興南 仲地武盛主将「みんな緊張感も高まってきているし質の高い練習を求めてやっているので、20日の決勝に向けて頑張っていきたい」

一方の美来工科。

おととしの新人戦以降県内ではおよそ3年間無敗と怖いものなし。今の3年生も去年から2人がスターティングメンバー入りするなど、下級生の時から、主力として活躍してきました。しかし。

美来工科 玉城宏逢主将「あの時の3年生の涙は忘れないでやっておこうとやってきたので」

2年ぶりに出場した去年のウインターカップでは、序盤に開いた点差を詰めることができず、初戦敗退。ポイントゲッターの岸本恵太郎は試合中に左手首を骨折し、悔しい思いをしてきました。

高校バスケ ウインターカップ県予選決勝 男子は美来工科対興南 注目選手紹介

美来工科 岸本恵太郎選手「去年活躍できなかった分自分がチームを引っ張る気持ちで頑張っていきたい」

最高学年になった岸本は先輩たちとともに勝利できなかった去年の冬から、「またこの舞台に戻ってくる」という思いを胸に、シュート練習を重ねてきました。

美来工科 岸本恵太郎選手「自分がシュート決められなくて先生にも何回か怒られたりしていたのでしっかり毎日シューティングやろうと思って、ほかの選手よりかは人一倍シュート練習をしようと思って練習してきた」

あの日からまもなく1年。岸本は今大会4試合で77得点と、最もポイントを獲得しています。

美来工科 岸本恵太郎選手「しっかり自分の仕事をして得点を取ってチームを勝利に導ける選手になりたい」

美来工科 玉城宏逢主将「最後勝ち切って全国大会で去年のウインターカップや今年のインターハイで悔しい思いをしているので最後は笑って終われるようにしたい」

念願の全国大会勝利に向けて、古くからのライバル校を相手に県予選連覇を目指します。

全国の壁に挑む学校がどこになるのか!20日日曜日 男子は午後3時30分からLIVE配信の予定です。