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お互いを尊重し合う社会について考える機会にしてほしいと読谷村で人権講演会が開かれ講師に招かれた全盲の女性が「見えないけれどやりたいことがいっぱい」と夢を語りました。

上田若渚さん。生まれた時から目が見えません。歌が大好きな彼女は全盲の歌姫と呼ばれ、歌を通して全国各地に元気を届けています。

読谷村人権擁護委員川崎盛徳さんは「24歳の若い女性が目が見えないという障がいを抱えて一生懸命生きていらっしゃるということ。これは若者にとっても刺激になるんじゃないかなということですね。心の目が鋭い方ですね。それが歌にも出てきます。」と話します。

会場には、家族連れやグループの他車いすの人や聴覚や視覚に障害のある人なども詰めかけのびやかな歌声とともに彼女が伝える「幸せは目の前にたくさんある」という話しに聞き入っていました。

全盲の彼女は、母親や周りの人に支えられ時には周りを元気にしながら水泳や山登り、スキー、マラソンなどやりたいことに挑戦し続け、ありのままの自分を生きているといいます。

さらに、母親の真由美さんは、若渚さんが小学生の時に、彼女の挑戦がたくさんの人に支えられていることを知ってほしいとフルマラソンへの出場を促したこともあったといいます。

講演会では、いかに挑戦することが楽しいかや人の絆のありがたさが歌と共に伝えられました。

若渚さんは「挑戦に限界はないと思っているんですね。自分の限界を超えてみなさんの力も借りながら口に十と書いて叶うということで、みんなに夢を言い続けて共有し合ってこれからもかなえていきたいなという思いで」と話しました。

終盤、みんなで手を取り合い歌う姿はひとりひとりを尊重しその人らしく生きるという若渚さんの思いが広がっていく予感に包まれる光景となりました。