※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

お金が絡む内容だったら必ず家族や警察に相談するよう呼びかけています。9月、本島南部に住む女性2人が、役所や年金事務所の職員と偽った人物からの電話を信じ、あわせて現金350万円をだまし取られる詐欺事件が発生しました。

警察によりますと9月30日午後、本島南部に住む60代の女性に年金事務所を名乗る人物から「介護保険料の払い戻しがありきょう中でないと手続きができない。返金の手伝いをするので、ATMに向かってください」と電話がありました。話を信じた女性は、金融機関を名乗る人物から電話で指示をうけ指定する口座に現金およそ300万円を振り込みだまし取られたということです。

また、同じ日に本島南部に住む60代の女性が同じ手口でおよそ50万円を騙し取られています。県警によりますと、ことし、電話で親族や公共機関の職員を名乗って相手を信じ込ませる特殊詐欺被害の認知件数が今月1日までに85件と2023年1年間の認知件数をすでに上回っていて、その被害金額は、およそ1億4000万円にのぼります。

85件の被害の中で最も多いのが、オレオレ詐欺で24件、次いで架空料金請求詐欺が20件、2023年0件だった医療費などの還付を名目とする還付金詐欺が15件と年々、犯行の手口は巧妙化し被害も深刻化しているということです。

被害は、高齢者だけでなく30代から60代まで幅広い層で確認されています。

警察は、「役場職員や年金事務所職員が保険料や過払いの返金を電話で連絡することはない。そのような場合は、詐欺をすぐに疑い家族や警察に相談して下さい」と一層の注意を呼びかけています。