任期満了に伴う県知事選挙が11日告示され、これまでに現職と新人のあわせて3人が立候補を届け出ました。県知事選にはこれまで、届け出順に現職で自民県連・公明推薦の仲井真弘多さん、社民・共産・社大推薦、伊波洋一さん、幸福実現党公認の金城竜郎さんの3人が立候補しました。
久茂地交差点で行われた仲井真弘多さんの出発式には、自民や公明、企業関係者など多くの支持者が詰めかけました。仲井真弘多候補は「新しい新興法をつくり、基地の跡利用促進法をつくる」「普天間基地は日米合意を見直しをしてもらって、県外へ日本全体で安全保障の問題は考えてもらいます」と訴えました。
また、出発式で伊波洋一さんは日米両政府に普天間基地の県内移設を必ず断念させると訴えました。その中で伊波洋一さんは「戦後65年も経て、新しい基地をこの沖縄に造らせようとする日米両政府の圧力を県民の力ではねのけていこうではありませんか」と訴えました。
幸福実現党の金城竜郎さんは、自らを沖縄のシーサーに例え、県民の生命と財産を守りたいと訴えました。金城竜郎さんは「尖閣・沖縄を守るために、普天間飛行場の辺野古への県内移設、これによって日米同盟を強化する。そして、先島諸島へも自衛隊の配備を国に要請していく。」と主張しました。
今回の知事選は与党、民主党が去年の衆院選や2010年夏の参院選に続いて候補者を擁立せず、全員が野党の候補者となります。
主な争点は民主党政権が日米合意した普天間基地の名護市辺野古への移設を巡る対応や経済・雇用政策。また、尖閣問題とも関わりのある先島への陸上自衛隊の配備やカジノの沖縄への導入などについても激しい論戦が展開されそうです。
県内の有権者の数は10日の時点で107万9001人で12日から期日前投票も行われます。県知事選は11月28日に投開票されます。