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「美ら島の提案」です。一般家庭から排出されるCO2は年間5500キロ。その内訳は電力消費が一番多く、ガソリン、ガスと続きます。家庭からのCO2排出量は思ったより多く、日本全国のCO2総量のおよそ2割は家庭から出るものなんですね。

しかし、目に見えないCO2を減らすといわれてもピンとこないという方も、多いと思います。今回の美ら島の提案は「目に見えるかたちで」削減量がわかるその名も「環境家計簿」のご紹介です。

私たちの生活には欠かせないエネルギー。毎日の通勤通学、買い物には欠かせない車。もちろんガソリンが必要ですね。そして帰宅するとまずは灯りをつけ、テレビをつけます。食事の支度のためにガスをつかう。生活の営むうえで必要なエネルギー消費、そこからCO2が発生します。

家庭から出るCO2の排出量は、日本全国のCO2総量のおよそ2割にも達します。私たちの暮らしを見直すことは省エネ、そして排出量を減らし環境への負荷を軽減することにつながります。しかしいま一つ難しいのはエネルギーやCO2量は目に見えないということ。これが数字やグラフなどで視覚的に分かれば、取り組みやすくなりますよね。

そこで、活用したいのが「環境家計簿」。最近はwebサイトで手軽に利用できるものも増えてきました。仕組みは、毎月の電力やガス、ガソリンなどの使用量・料金を打ち込めば、自動的にCO2の排出量が計算されるというもの。

沖縄電力でも、2005年からこの環境家計簿に取り組んでいます。去年からは動画を使った分かりやすい家計簿を自社のサイトにアップし、誰でもダウンロードできるようにしました。

環境室宮城さん「これをつけて頂くと、思ったよりCO2出てるんだなと各家庭で知っていただくことができるんじゃないかと。まずは知ることから、ということで環境家計簿をつけて頂けたら、と思ってますけど」

CO2排出の抑制、そして限りある資源を大切に使うためには一人一人の環境への配慮が大きな力になると宮城さんは考えています。

宮城さん「我々にとっても、無駄な電気は使って欲しいという気持ちはありませんので」「水であろうが電気であろうが、ガス、ガソリン、資源には限りがあるということを知っていただいて大切に使ってもらえたらと」

家計簿をつけることで、家計の支出の状況が細かく分かりそれによって引き締めるところや目標を導くことができる。環境家計簿ももちろん、実際に使うことで生活が少しづつ変化していくようです。

比嘉夫婦「一月分が、914、はい。水道が一月分、16。ガソリンが…」那覇市の比嘉さん夫婦。去年から環境家計簿をつけ始めました。毎月、レシートに記された電気やガソリンの使用量をふたりで環境家計簿に入力しています。

香さん「前月と比べてどれだけ増えたかが分かるので、その増えた原因を考えて減らそうかなと」

使用量を入力すると、その月のエネルギー消費でどれだけCO2が排出されたかが自動的に計算されます。そしてその数値は、排出量・料金ともに毎月蓄積されグラフで見ることもできます。この数か月、どのような変化があったか、解決にはどうすればいいかが一目で分かるというわけ。

秀樹さん「それまでもマイバッグとかいろいろやってたんですが、他にもできることを、ってこの家計簿をつけるようになって意識するようになりました」

もともと環境について、個人でできることには積極的に取り組んできた比嘉さん夫婦。実は両親と一緒に畑で野菜も作っているんです。家計簿をつけるようになり、さらに畑を通してのエコも考えるようになったといいます。

香さん「残飯とか捨てると、それがゴミになってCO2も出るし。それなら畑に戻した方がいいかなと」

秀樹さん「一緒にやってみない?って誘って。それからは妻が数字で見えるので増えるとか減ったとか。いろいろルールをきめてやるようになりました」「ふたりで競争したり楽しくやるということで、消し忘れは100円の罰金制にして。赤ちゃんのための貯金なんですけど。そういうこともやってます」

テーブルタップを消す香さん、灯りを消す秀樹さん。楽しくゲームのように、省エネに取り組む比嘉さん夫婦。自分ができることを、こまめに実践する。出産を控えている夫婦の小さな取り組みは、来月から3人での取り組みになります。

香さん「赤ちゃんに紙おむつも用意してるんですけど、布おむつもひとから頂いたのがあるんで。ゴミの量が紙おむつだとすごいと聞いたことがあるんで」

秀樹さん「赤ちゃんにはまだ難しいと思うんだけど、エネルギーって限りがある、その中でできることは何だろうって考えることが重要だということを環境家計簿を通して教えていけたらと思います」「なるべくエネルギー(CO2)を出さない、あるいは再利用して生活を楽しみながら意識していきたいと思います。楽しいよね。省エネするって、けっこう楽しいんですよ」

環境家計簿のように自動計算や目に見えるグラフがあると節約ポイントを決めたり、削減目標を立てるのもやりやすそうですね。

家計簿をつけることで、家の中にはまだまだ節約できることも発見できそうです。まずは自分のできることから、やってみませんか?

美ら島の提案でした。