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新嘉手納爆音訴訟の控訴審で、裁判官が騒音の実態を確認するため24日から現地検証を始めています。この裁判では嘉手納基地周辺に住むおよそ5500人が航空機の夜間と早朝の飛行差し止めと損害賠償を求めていて今回の現地調査は、原告側が求めていたものです。
検証に参加したのは福岡高裁那覇支部の河辺義典裁判長ら6人でまず嘉手納町の屋良小学校の屋上に向かいました。原告の一人で嘉手納町議会の田仲康栄議員は「今、屋良小学校の子どもたちがどういうふうな状況に置かれているかも含め、この地域の爆音の被害の状況について皆様にご説明申し上げたい」と語りました。
その後、道の駅「かでな」に向い裁判長が自ら騒音器を持って飛び立つF15の騒音を測定しました。24日の検証で厳しい実態が明らかになったのは北谷町砂辺です。裁判長らは原告住民の家の屋上で話を聞いていましたが、騒音で声がまったく聞こえません。さらに9時50分過ぎに着陸したF15がトラブルを起こしたため消防車が駆けつける場面にも遭遇。一時騒然となりました。
騒音観測で、最も高かったのはF18の着陸時で104デシベルに達しました。現地検証は25日まで続けられ控訴審は秋ごろ結審する見込みです。