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太平洋戦争当時、アメリカ軍に撃沈された学童疎開船「対馬丸」の悲劇を後世に伝えていこうと那覇市の小学校に犠牲者の名前が刻まれたモニュメントが設置されました。
除幕セレモニーで「どうぞお引き下さい」と合図、那覇市の泊小学校で行われた除幕式には児童や遺族などおよそ200人が参加して平和への思いを新たにしていました。
「対馬丸」は、太平洋戦争当時、1944年8月22日那覇港を出て九州へ向かう途中でアメリカ軍の攻撃を受けて沈没、1484人が犠牲になり半分以上を占める784人が那覇市内にある国民学校の児童でした。
2024年、「小桜の塔」設立から70年、対馬丸記念館の開館20年の節目を迎え、祈念事業の一環として対馬丸に乗船して犠牲になった泊国民学校の児童や関係者130人の名前と、メッセージ「平和の約束」が記されてたモニュメントが設置されました。
除幕式で、対馬丸記念会の髙良政勝代表理事が「このモニュメントを通して亡くなった先輩たちの夢や希望を引き継いでほしい」と述べました。
児童を代表して6年生の曽根稜月さんは「戦争を知らない私たちが過去を学び同じことを繰り返さないことが大切」と訴えました。
曽根稜月さんは「私たちの未来で日本が戦争をしないように世界で戦争がなくなり平和が続くように学び語り継ぎ実現していきたいです」と述べました。
対馬丸記念館では、今後も、亡くなった児童が通っていた小学校にモニュメントの設置を続けていきたいとしています。