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65年前のこの時期、アメリカ軍からの食料配給が各地で滞ります。その対策に乗り出したのが住民と軍政府をつなぐ沖縄諮詢会でした。
アメリカ軍政府が民間人に食料の配給を始めたのは6月ごろから。しかし9月には沖縄を襲った枕崎台風の影響で食料配給が滞りがちとなり10月上旬に再び沖縄に台風が襲来します。
各地で餓死する人や食料を求めての犯罪が多発したため、各市長らは沖縄諮詢会に食料問題を解決するための緊急の会議の開催を求めます。沖縄諮詢会会議録によると「米を積んだ船が港に来ているが暴風被害で陸揚げできない」と軍政府が説明した事が記されています。
沖縄諮詢会は軍政府と市長らを集めた会議を開き軍政府による十分な配給の約束を取りつけますが、気象災害による打撃は深刻で軍政府といえども事態打開には相当な時間を要しました。