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2007年10月に運用を開始した緊急地震速報が2008年未明、宮古島近海で発生した地震で初めて発表されました。
宮古島市の危機管理担当者は「職員の方にも通報で知ったかと聞いていますが、地震で起こされたというのがほとんどです」と話しています。
地震の発生は、28日午前2時32分4秒。気象庁は地震発生から10秒後に初期微動と呼ばれる小さな揺れを検知。さらにその10秒後に、緊急地震速報を発表しました。しかし、緊急地震速報発表の5秒から6秒前には、強い揺れがすでに宮古島に到達していました。
県立宮古病院の地域救命救急部長知念一医師は「重症の患者さんやケガ人が来てないかと思って、とりあえず顔だけ出してみたという状況。一応は事なきを得てよかった」と話し、天井が崩落した宮古市総合体育館を視察した伊志嶺市長は「夜中の対応がね。市長ホットラインでも作っておかないと」と、災害時の連絡体制に課題を感じたようです。
速報が間に合わず、速報を知る人自体少なかった深夜の地震。全国初の緊急地震速報はさまざまな課題も提示しました。