楽園の海、案内は水中カメラマン長田勇さんです。
長田勇さん「よろしくお願いします」
今回のテーマは「魅力いっぱい!水中生物の群れ」です。
長田勇さん「はい、この時期が旬のギンガメアジの群れを粟国島へ日帰りで追いかけてきました」
楽しみですね。VTRをご覧ください!深い藍色が印象的な粟国島の海ですね。
長田勇さん「まずは旬のギンガメアジの群れです」すごい塊!長田勇さん「規模は500匹ほどと小さいながら、相変わらずグルグル回ってたり壁になったりしていました。」
壁という表現が素敵です。ところでどうしてこんなにいるのでしょうか
長田勇さん「繁殖行動のためです。この群れは毎年3月後半から7月前半まで見られます!」
私が近くで見たら怖いなーと思うかもしれません。みんなよくぶつからずに動いてますね。
長田勇さん「そうですよね」「こちらはキンギョハナダイやナンヨウハギが群れる浅瀬です」
よく見ると奥にもなにかの群れが!
長田勇さん「はいここにも100匹ほどのギンガメアジがいました」
迫力ある顔ですね
長田勇さん「これは別の日に撮影した、綺麗に回るギンガメアジのトルネード」
まるで芸術作品のようです。どうしてこんな行動をとるのでしょう?
長田勇さん「敵を撹乱させるためにグルグル回るのか? それとも繁殖期ということで異性の顔が分かりやすいように回るのか?どっちなんんだい!!!???」
なるほど、来年までの宿題ですね!さて紺碧の海に光るかっこいい姿!
長田勇さん「表層にいたブラックフィンバラクーダ12匹です先頭が向きを変えると、足並み揃えて同じ方向へ」
すごい!生体の不思議ですね。つづいては美しいサンゴ礁です。
長田勇さん「キンギョハナダイの群れの中にツノダシがいます」
縞模様の魚ですね。
長田勇さん「ここには7匹いました。バラけてしまってますが、これも群れと呼んで大丈夫かな、と思いながら撮影しました。」
仲がよさそうに群れていますね。シーンが変わりました!
長田勇さん「ここからは、普段あまり紹介しない黒い魚を。ダイバーには、ほぼ素通りされてしまうアカモンガラの群れ。まるでコウモリが飛んでいるように見えませんか?」
そうですね!コウモりが空をランダムに飛ぶ感じに似ていますね。
長田勇さん「ところで、黒いのになぜアカモンガラと名前がついているのでしょうか?答えはこちら!歯が赤いからなんです」
これが名前の由来なんですね、こちらも黒い魚です。
長田勇さん「ハギが15匹ほど群れています。黒くて角のある魚の名前、わかりますかヒントは、見たまんまです」
わかります、チヌマン!
長田勇さん「あたり!チヌは沖縄の方言で角のことですね。和名はヒメテングハギ。とがっている角がテングの鼻に似ているからだそうです」
こちらにも群れが!
長田勇さん「ここからは粟国以外の海で撮影した群れを紹介します。ハギの仲間、こちらも見たまんま、名前はクロハギ。100匹以上の群れでしたが、個人的に『影の軍団』と呼ばせて頂いてます。私だけ・・・」
いえいえナイスなネーミングです!
長田勇さん「横で水色が綺麗なデバスズメダイが群れていると、ついついそちらを撮ってしまいがちですが、たまには黒い魚の群れを主役にしてみました」
長田勇さん「さてキラキラ輝いているのは、キビナゴです。沖縄方言では『スルルー』と呼びますね。この日はまだ数が少なかったのですが、今頃から様々なポイントで数が増えてきて、ピークを迎えます。空を飛んでいるように撮りたかったんですが、、、もうちょっと頑張ります」
いえいえとても美しいです。そしてなんて鮮やかな色!
長田勇さん「アカネハナゴイです。私が1番好きな魚の群れ。1匹でも充分に美しい魚ですが、背ビレが真っ赤なオスが集まると、とにかく綺麗」
ほんとですね!
長田勇さん「群れでいてくれて本当にありがとう!って思えるシーンです」
え!これは???
長田勇さん「カブトクラゲです。無数にいますね」
息ができなくなりそう・・・
長田勇さん「クラゲは自分の力ではあまり泳げないので、潮の干満や海流、風の影響で、浅瀬に溜まる時があります。 このクラゲには毒はありません」
安心しました!
長田勇さん「毒があったら、撮影で真ん中に突っ込めませんからね」
それにしても幻想的なシーンです
長田勇さん「群れを撮影するのは個人的には大好きなんで、良いシーンが撮影できたら、またお見せしたいと思います!」
ありがとうございました。楽園の海でした。