ゆいレールが、一時、運転を見合わせました。5月27日の夜、北朝鮮が人工衛星ロケットを発射しました。県内にはJアラートで避難が呼びかけられましたが被害や大きな混乱はありませんでした。
北朝鮮は5月27日の夜、北西部沿岸地域の東倉里地区から、軍事衛星打ち上げを目的とする弾道ミサイル技術を使用したロケットを発射しました。朝鮮中央通信は、「ロケットは空中爆発した」と明らかにし黄海上空で消失したとみられています。
防災無線「北朝鮮の人工衛星が発射されました。すぐに身を守る行動を取ってください」
儀間純記者は「時刻は10時47分をまわりました。北朝鮮からミサイルが発射された模様です。街中には防災無線が鳴り響いています」と伝えました。
今回の発射に伴って、政府は県内にJアラートを出し一時、屋内避難が呼びかけました。この影響でゆいレールが5月27日午後10時47分からおよそ20分間、全線で運行を見合わせ、那覇空港では、地上スタッフの避難などで2便に影響が出ました。
Jアラート発表直後、県庁の防災危機管理課では、職員が各市町村に被害の状況を確認するなど対応に追われていました。発表からおよそ20分後の5月27日午後11時すぎに避難の呼びかけが解除されました。
東京から来た観光客は「観光客なのでまさかここで鳴ると思わなくてびっくりして、アラートに室内とかにいてくれと書いていたのでとりあえずスーパーの中にこもっていた」と話しました。
県は、5月28日の朝、危機管理対策本部会議を開催し、被害状況の報告を行いましたが、被害などは確認されていないということです。
玉城知事は「今回はすでに発射予告期間に入ってからの通告であり、政府からの厳重な抗議の中、発射を強行している。県民に大きな不安を与えたことは非常に遺憾と言わざるを得ない」と述べました。
27日から行政視察で本島北部を訪れているため会議にオンラインで出席した玉城知事はこのように述べ今回の発射を非難したほか「今後も情報収集にあたるとともに国や市町村と緊密に連携する」としています。