沖縄のスポーツ選手や指導者の活動と思いを紹介する「アスリートフォーカス」。きょうは31回目です。「沖縄スポーツマネジメント」に所属するアスリートから今回は、こちらの方にお越しいただきました。まずは当真さんがどんな選手なのか、VTRで紹介したいと思います。
当真 佳直(とうま・よしなお)さん、27歳。プロの総合格闘家として県内を拠点に活動しています。17歳の時にキックボクシングをはじめ、20歳のころに本格的にジムに入り21歳でプロデビュー。ここまでプロで9勝をあげる活躍を見せ団体の階級では、世界ランク4位になっています。
もともとキックボクシングからスタートした当真さんが総合格闘技に挑むことにした理由をこう話します。
当真佳直さん「人として強くなりたくて(総合格闘技を)始めた。キックボクシングやボクシングとは違って(寝技や締め技など)全部できることで自信がつくというか」
そんな当真さんは普段那覇市内のジムで体づくり目的の人や子どもたちを相手にキックボクシングの指導を行っています。当真さんはプロ格闘家以外の顔も持っています。その様子にも迫ります。
先日、当真さんが指導を行っているジムを尋ねてみると。
当真佳直さん「あ、こんにちは(Q.この耳はいつもつけてるんですか?)これは体の一部です。きょうはよろしくお願いします」
カメラを意識して、少しおちゃらけた感じで出迎えてくれた当真さん。
当真佳直さん「(Q.格闘やっている人って硬派なイメージがあったんですけど)硬派な人も多いと思うんですけど、自分は基本的にふざけてますね」
人を笑わせるのが好きだと話す当真さん。ジムでの指導では優しく声をかけ明るさも見せながら、楽し気に指導を行っています。
また子どもたちへの指導でも子どもたち一人ひとりとしっかりコミュニケーションを取りながら、明るく指導を行います。明るく楽しく指導をすることには、こんな思いがありました。
当真佳直さん「楽しくできたらいいかな、みんなで楽しくわいわいキックボクシングという競技が知ってもらえたらという気持ちで教えている」
そんな当真さんにはジムのトレーナー以外にもう一つの顔があります。当真さんは、ジムのトレーナー以外にも那覇市の児童デイサービスで勤務していてここでも多くの子どもたちと触れ合っています。
一見、格闘技とは無関係とも思える職業ですが、ここで働くことには、格闘技を通して得た強さとは別の強さを求める思いもありました。
当真佳直さん「心の面とかでは接し方とか学んできて、心の部分でも強いで、まとめて人として強くするというのは、トータルで人として強いというのにはなってきているのかと思う。自分の求めているものには近づいていると思う。」
格闘技で得た、心の強さと様々な人とのかかわりで得ようとしている心の強さを兼ね備えた、「人として強い格闘家」を目指し、日々練習や仕事に励んでいます。
ここまで、総合格闘家・当真 佳直(とうま・よしなお)さんに話を伺いました。ありがとうございました。