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沖縄戦で国外に流出したとみられ、ことし3月に沖縄に返還された琉球国王の肖像画「御後絵」をはじめとする貴重な文化財が30日、関係者向けにお披露目されました。
30日、関係者にお披露目されたのは沖縄戦で国外に流出したとみられ、3月に沖縄に返還された沖縄由来の流出文化財です。
返還された文化財の中には戦後、現物の存在がわからなくなっていた琉球国王の肖像画「御後絵」が含まれていて、今回お披露目された御後絵2点のうち1点には第4代尚清王が描かれているとみられています。
お披露目の前にはレセプションが開かれ、玉城知事は「文化財が返還されたことは、県民にとってこの上ない喜びであり意義深い」と述べました。
また、2000年に開催された沖縄サミットの際に、流出文化財の返還に向けた企画を提案し、今回の返還のきっかけをつくった元在沖アメリカ総領事館職員の高安藤さんに県から感謝状が贈られました。
元在沖米国総領事館職員・高安藤さん「涙出ましたよ、最初は。今まで1点もなかったわけですから。(御後絵の)原画が1点もなくて白黒でずっと見ていた。文化的な返還の意義は大きいと思う」
返還された文化財の中には、状態が悪いため今回公開できなかったものも含まれていて、県は今後、修復に向けた調査などを行うとしています。