楽園の海、案内は水中カメラマン長田勇さんです 今回のテーマは「水納島で癒しのダイビング」です。
長田勇さん「私も大好きな島です。まずは映像を見て癒されてください」
みなさん癒されましょう!ではVTRをご覧ください
長田勇さん「山川港から、フィールダイブさんのボートに乗船です。出港。」
お天気に恵まれましたね。
長田勇さん「伊江島を遠くに見ながら、水納島を目指します。およそ20分で到着です宮原さんにガイドお願いして一緒に潜ります。ポイント名は”ポートサイド”」
長田勇さん「まずは水深3mの浅瀬を覗いてみましょう!テーブルサンゴを中心としたミドリイシ系のサンゴ礁が広がっていました」
なんと美しい光景でしょうか。もう癒されだしてます。優しい気持ち。
長田勇さん「よかった!サンゴに隙間が全くないですよね。健全なサンゴ礁ですね?。昨年、沖縄を通過した大きな台風がありましたが、その影響も全くない感じです。一方、こちらは水深23m、深場のサンゴ礁です。太陽の光が届きづらい分、色は綺麗に見えませんが、元気な枝状のサンゴがど真ん中に陣取って大きく育ってますね」
なにか群れてます。
長田勇さん「普段、洞窟などの暗がりを好む魚リュウキュウハタンポの群れです。実はサンゴ礁とハタンポのコラボは、実はあまり見ない光景なんです」
生命のゆりかごに来ちゃったんでしょうか。
長田勇さん「ガイドの宮原さんが指差す先にはカムフラージュの得意な魚、クマドリカエルアンコウ」
かわいい。
長田勇さん「動いてくれないと全く気づかないレベルですね。宮原さんが出会ったのが昨年の6月。その時の体長は5cmだったそうです。宮原さんに写真提供して頂くと」
あら!黒い!
長田勇さん「そうなんです、色は黒。体長5cmです。そして9月になるとオレンジ色に。体長8cmです。そして今は黄色とオレンジの混ざった色。からし色っぽい感じですかね。12cmまで成長しました!」
こんな風に成長していくんですね。この子はガイドさんに愛されていますね!
長田勇さん「背中や尻尾などに付いているの白いもの、実は、自ら生やしている「糸状皮弁」と呼ばれているもの。獲物を騙すためにカムフラージュするアイテムとして、活用しているのかも、と言われています」
生物の進化の不思議です
長田勇さん「こちらはコペポーダと呼ばれている寄生虫。ウサギの耳のようなものは「卵塊」というもので卵の塊です。生き物にへばり付く寄生虫ですから、このコペポーダは、しっかりと生き物だと分かっていたんですね。カエルアンコウの種は、長くても2ヶ月ほどしか続けて観察出来ないんです。でも 間もなく1年という、本当に長い間観察出来ている個体です」
これからも頑張ってほしい!
長田勇さん「宮原さんの指差す先には、ピンクの蛍光色に輝くサンゴがありました。ハナガタサンゴの仲間です。大半のサンゴは、体内に蛍光のタンパク質を持ってます。そのタンパク質が太陽の光などに反応して色を出していると言われています。テーブルサンゴや枝サンゴは、緑色の蛍光色が多いためか水中ではあまり目立ちません」
このサンゴは美しいピンク色ですね。
長田勇さん「蛍光オレンジで光っているサンゴはキクメイシの仲間。水深23mの深さでもこれだけ光っている事にびっくりしました。共生している藻類を引き寄せるためとか深い海でも何か光る理由があるんでしょうね」
本当にサンゴって不思議ですね。
長田勇さん「さてこちら、輝いていたのは、サンゴだけではありません。ハマクマノミが住んでいるイソギンチャク。真っ赤ですよね?」
ほんとですね!
長田勇さん「これは数も非常に少なくて 滅多に見ることのない色のイソギンチャクなんです。ひょっとしたら、別の種類なのかも?って思ってたんですが詳しい人に聞いたら、サンゴイソギンチャクの別カラーバージョンかも、との事です。(普通は、ベージュ色や緑色)」
長田勇さん「さてこちらは自然が作った芸術作品、水深8mに広がっている「砂紋」です。水深20mより浅いところにある砂地は、台風などの影響で強烈なうねりが来るたびにこのような模様を形成します」
地球の不思議です!
長田勇さん「綺麗ですよね、思わず、大の字になって寝っ転がったり裸足になって走り回りたくなってしまいます」
長田勇さん「砂地の上をのんびりと泳ぐアオウミガメに出会いました。スピードを上げる事なく、のんびりと一緒に泳いでくれたので撮影しながらでも充分に癒されました」
ずっとこの海を守りたいと思う光景です。
長田勇さん「北風の吹く冬は行きづらい場所ですが、もうすぐ南風が吹き始める季節がやってきますので、行きやすくなります!水納島の海に癒されたい方は、ぜひ行ってみて下さい!」
以上楽園の海でした。