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楽園の海、案内は水中ビデオカメラマン長田勇さんです今回のテーマは「北谷の海に宇宙ステーション!?」

長田勇さん「北谷町で潜ったのですがポイントはまだ内緒です。気になりますね。」

早速VTRを見てみましょう。

長田勇さん「ボートは浜川漁港から出港です。ポイントまで約10分と船酔いしてる暇もないほど近い場所で潜ります。ガイドをお願いしたのは、ナチュラの田島さん。」

楽園の海 北谷の海に宇宙ステーション!?

よろしくお願いします!

長田勇さん「さて北谷の海といえばソフトコーラルが有名なのですがこのポイントでも、足の踏み場もないほどサンゴが綺麗に広がってました。」

本当に美しいですね。

長田勇さん「色彩も豊かですよね。これら全部柔らかいサンゴなんです。今回目指している物がある場所へ。50mほど泳ぎます。見えてきたのは巨大な構造物。宇宙ステーションのような施設が水深14mにあります。」

北谷の海にこんなものがあるんですか。

楽園の海 北谷の海に宇宙ステーション!?

長田勇さん「そうなんです。上部にはテーブルサンゴなども付いています。そして筒のようなものからは、大量の水が噴出してます。日によって温度が違うようですが、この日は50℃近くあるお湯でした。見た目も熱そうな感じですよね。結構、お湯の出る勢いも強めなんです。」

これは一体なんなのでしょうか。

長田勇さん「実はこの施設、海水から真水に変えることの出来る「北谷浄水場」の施設なんです。ボケボケの映像ですが、これはカメラマン泣かせの現象。温度の違う水の層によってできるサーモクラインです。どこにもピントが合わないんです。こちらはアカヒメジ。様々な種類の魚が、施設の周りに集まっています。ホンソメワケベラがお掃除してくれるクリーニングステーションになっているようですね。」

楽園の海 北谷の海に宇宙ステーション!?

まるで傷を癒す温泉のようですね。

長田勇さん「湯加減も良さそうですからね。この施設に直接くっ付いている生き物も見てみましょう。ピンクのポリプからオレンジ色の触手が伸びていますね、これはイボヤギです。太陽の光を必要としないサンゴの仲間で、触手を開いてプランクトンを捕まえて栄養を得ます。」

ちゃんと生きているのですね。

長田勇さん「全部のポリプから触手が出たら綺麗なんですが、基本は夜に活動するためこの日は3分咲きって感じでした。」

楽園の海 北谷の海に宇宙ステーション!?

長田勇さん「さて浅い所に戻ってくるとまた別の施設が。」

こちらも雰囲気のある宇宙ステーションっぽいですね!

長田勇さん「この施設は海水を取り込んで、浄水場に送っているんです。2階建てのような構造となっている施設に何が住み着いているか?探してみましょう。ここの主のような存在の魚がいました。ツバメウオです。」

堂々と泳いでいますね。

長田勇さん「普段は、中層で20〜30匹の群れになって生活する魚なんですが、ここではなぜか1匹でした。さてマクロレンズをつけたカメラで私が撮影しているものはミニサイズの真っ赤な小さなイソバナです。アップで見てみると触手を広げてますね〜。微生物を捕まえようと必死です。私の指と比べるとかなり小さいことがわかります。じっくり観察して見ると、このイソバナに住み着いた生き物を発見しました。」「ワレカラという小さな甲殻類の仲間で肉眼ではほぼ見えないほどです。」

楽園の海 北谷の海に宇宙ステーション!?

こんな小さな生き物もがんばって生きてるんですね。

長田勇さん「ポリプが閉じている時は、ワレカラが目立ちますね。昔、何か似たような生き物を見た記憶があるな〜と思ったらカマキリの赤ちゃんが卵から出てきた時のこと思い出しました。似てませんか!?」

似てますね、ひとつの卵からウワーっと生まれてくるんですよね。

長田勇さん「周りにはタイワンカマスの姿も。のんびりとゆっくり泳ぐ魚ですので、驚かさないように近づけば、間近で撮影することも出来ます!不思議な光景ですよね。」

楽園の海 北谷の海に宇宙ステーション!?

私たちの生活の場からすぐ近くにこのような楽園があるんですね。

長田勇さん「思いのほか魚が多く住み着いていて驚きました。」

魚があの施設を嫌がってなくて、憩いの場にしてくれてるのがとても嬉しい事でした。

取材協力DS natura ダイビングサービス ナチュラ – 沖縄県北谷町にある少人数制「のんびり」ダイビングショップ