開催中の美ら島総体は爽やかな感動だけではなく、非常に大きな経済効果を沖縄にもたらしました。美ら島総体・番外編、岸本記者の取材です。
先月28日に開幕し、選手だけで3万人、その家族や関係者も含めると10万人が県を訪れた美ら島総体。国際通りは連日、お土産を買う高校生で溢れています。
高校生「(Q:どんなものを買う?)Tシャツとかアクセサリー」「紅芋タルトとかお菓子系を買います」「シーサー!!」
驚くのは、そのお土産の購入費用。
高校生「1万ぐらいで」「3万ぐらい」
応援に来た保護者「今、2万円ぐらい使いました。海ぶどうと酒ですかね。あともずく。沖縄らしいものをと思って」
土産屋の店員「去年、おととしと比べると、もう倍くらい違うのでは。単価は低いですけど、それなりに数がすごいので」「だいたい1割か2割くらい(売り上げが)上がっている」
みやげ物屋はどこも売り上げが急増し、在庫不足の商品も続出。また、沖縄のこんな食品も人気を集めています。
土産屋の店員「これが一番売れてますね。食べるラー油。よく買っていかれます」
ホテル業界からもうれしい悲鳴がー。那覇市内にあるこちらのホテル。
ホテル日光宿泊予約課・森村幸治課長「開会式前日の27日くらいから、ほぼ満室の状態です」
通常、客室稼働率が65%程度のこちらのホテルは、総体の団体予約で貸切状態。
ホテル日光・森村課長「繁盛させて頂いているという状況です」
県庁のすぐそばにあるこちらのホテルでもー
ホテルチュラ琉球・粟国千秋主任「一般のお客様がご予約できない状況ではありますが、総体に関しては、すべて食事がついている状態なので、その部分も料飲の部分に関しては売り上げが伸びてると思います。80%とか、大分プラスになっている形です」
去年を100とすると、ことしは180%の売り上げ。驚異的です。
タクシー乗組員「(Q:総体でどこら辺までいきました?)
沖縄市と東風平、糸満。(業界用語で)往復ビンタというんですが、行ったり来たりが多かった」
選手達を会場運ぶタクシーやレンタカー業界も潤いました。
トヨタレンタリース沖縄・秋元哲也主任「だいたい去年の1.2倍から1.5倍くらい。増えた分が総体関係だと思う。ワゴン車に関しましては、毎日空きがない状況です」
この1ヶ月は選手を一度に運べる大型車から順に予約が埋まる状況で、このレンタカー会社は需要の増加にあわせて30人以上の臨時職員を雇って対応しています。
トヨタレンタリース沖縄・秋元主任「どうしても時期が重なるので、そういった時には小さい車を2,3台借りて頂いている状況」
大型車の需要が殺到したレンタカー業界。また、予想以上に利用されたタクシー。そして大会期間中、空き部屋がなくなったホテル。
美ら島総体が県内にもたらした活気は、スポーツコンベンションの大きな可能性をはっきり示したといえます。