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再三、事故原因の説明を求めていた玉城知事。飛行再開に「憤りを禁じ得ない」と国の対応を非難しました。

2023年11月の墜落事故以来、飛行を停止していたアメリカ軍のオスプレイが2024年3月14日午前、飛行を再開しました。濱元晋一郎記者は「午前8時51分です。オスプレイが飛行を始めました」と伝えました。

普天間基地では2024年3月14日午前9時前にオスプレイ1機が飛び立つとその15分後にも2機目が動き出して、相次いで飛び出しました。午後には、基地周辺を複数のオスプレイが飛行する様子も確認できました。

2023年11月に鹿児島県の屋久島沖で墜落して以来、およそ3カ月にわたってオスプレイの飛行を取り止めていたアメリカ軍は部品の不具合が事故原因だと特定したうえで2024年3月8日に飛行停止措置を解除していて防衛省も3月14日にも国内での飛行再開させると発表していました。

停止措置解除から、わずか1週間足らずでの飛行再開に県民は、宜野湾市民は「当然反対です。市民としてもそうだし沖縄県民としてもそうだし。墜落した原因もはっきりわからない」と話しました。

別の宜野湾市民は「オスプレイが民家の上を通ったりとかするのは怖いというのはあります。自分の子どもたちとか孫とかになにかあったらと考えたらすごい怖いですよね」と話しました。

宜野湾市の松川市長は、「市民の命に関わることなのでしっかり説明すべき」だとしたうえで松川宜野湾市長は「安全であると誰しも断言していないと思います。これだけ大きな事故が発生したわけですから。」と述べました。

2024年3月14日午後3時から県庁で会見を開いた玉城知事は、飛行再開に「許し難い」と怒りを露わにしました。

玉城知事は「おそらく今日何らかの形で飛行が始まるのではないかという情報も、もしかしたら事前にあったのではないかと我々は疑わざるを得ないと言う状況ですから、そう言う状況にある今の防衛省の対応は本当に不条理極まりないというしかないだろうな。いきなり普天間のどこを飛んでも住宅地の上空ですから、そこを飛ばすということ自体が非常に憤りを禁じ得ないやり方で訓練を再開させたといううしかないと思います」と述べました。

防衛省は、県や宜野湾市などに飛行再開に向けて説明をしていましたが内容が不十分だとして理解を得られておらず、今回の飛行再開で県民の反発が強まることは必至です。