沖縄のおとなり、台湾の様々な情報をお届けする「わんさか台わん」です。今回は、旧正月恒例のイベントや話題の動物、そしてビジネスに挑戦する若者の話題です。
今月16日から始まった新北市ランタンフェスティバル。色とりどりのランタンの光がきらめくなか、辰年の今年は「飛び立つ龍、天空の幸福」をテーマに、高さ12メートルもある竜宮が作られ、巨大な龍が白煙を吐いて人々を出迎えます。
オープニングセレモニーでは、太鼓や銅鑼を使ったパフォーマンスなどが披露され、会場を盛り上げました。たくさんの明かりを灯し、厄を払って一年の幸福を祈るフェスティバルは、来月3日まで開催されます。
この旧正月シーズン、高雄市の動物園で一躍人気者となったのはツキノワグマのポピーです。自然な立ち姿で、ときおり手を上げてあいさつをするような仕草にSNSでは「バイト生が着ぐるみを着ているのでは?」と話題沸騰。
熊か?バイト生か?その目で確かめようと動物園には旧正月明けから多くの人が訪れ、4日間で5万元(日本円で約24万円)を売り上げ、前年を大きく上回ったといいます。
観光客「皆ポピーのために来たんだよ」「まるで人が入ってるみたいだったよ!」
壽山動物園 莊絢智 主任「今年でおよそ20歳になるポピーは、幼い頃から飼育員の手により育てられました。ツキノワグマ、特にポピーは飼育員が近づいてくるのを見るとすぐ立ち上がる動きを見せるんです」
ポピーは、朝ごはんや午後のおやつの時間になるとよく立ち上がる姿を見せるそう。可愛らしい姿にみんながくぎ付けになっていました。
劉記者「ありがとうございます!この新北夜市では韓国で大人気のマシュマロアイスが売られていますが、皆さんご存知ですか?実はこの屋台はZ世代の大学生が店長を務めているんです」
夜市でマシュマロアイスの屋台を始めたのは大学四年生の宥宥さんです。手際よくマシュマロを焼き、コーンフレークの上に乗せ、デコレーションして…あっという間にユニークなスイーツが完成しました。
若い感性をいかしてSNSで宣伝動画を数多く投稿したり、冬の新商品を考えたりと売り上げアップを目指しています。学業との両立も簡単ではありません。朝6時に起床して、午前8時から夕方5時まで授業を受けた後にお店を開き、深夜1時頃まで営業することもあるそうです。
大学4年生 宥宥さん「両親は私のことを心配していますが、でもこれは私自身の選択なのでそれを受け入れてくれています」
そこまでして屋台の仕事を続けるのには、理由がありました。
宥宥さん「3~4万元(約15~20万円)くらいの給料しかもらうことのできない企業へ就職をしたくなくて。それなら自分で努力してより多くお金を稼ぎたいんです」
しかし、屋台をスタートさせて初めて、商売の難しさに気づいたと言います。場所代や材料費、電気代、他のスタッフの人件費なども合わせると毎月10万元(約48万円)の費用が必要です。
宥宥さん「今はまだ少ししか元手を取り戻せていませんが、努力している真っ最中なので、今後事業に関わってもらう人を募ったり、お店の拡大ができればと考えています」
商売の厳しさを味わいながらも自分の手でビジネスを成功させたいという気持ちは変わらない!宥宥さんの挑戦は続きます!