※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
報道機関での忖度問題を考えるシンポジウムが那覇市で開かれ、記者・ジャーナリストやお笑い芸人などが、議論を展開しました。
那覇市で開かれた「報道ティーチイン」は、県内の新聞と放送の各労働組合で作る県マスコミ労協の主催で実施し、オンラインも含めておよそ100人が参加しました。
そのなかで、全国紙で記者経験があるジャーナリストなどが登壇し、メディア側が圧力や批判を恐れて先回りし、報道を自主規制していく構造などについて分析していました。
吉永磨美さんは「(省庁などから)ネタをもらえなくなるかも、関係が悪くなるかもしれない。だからあの原稿がヤバいから止めなければいけないみたいな、90%以上(の記者)はちゃんとやっている。妙に過剰反応する人が局所局所にいて、(権力に)忖度するのはあると思う」と述べました。
南彰さんは「本来おかしいものを当局がやっているときはみんなで一致しておかしいですと突き返していくことが普通にならないといけない。当局との関係性、そこに依存して報道していくというところがあまりにもベースになって、いろいろな問題が溜まっていってしまっている」と述べました。
議論には、Youtuberのせやろがいおじさんも参加し、芸人視点で忖度問題について語りました。せやろがいおじさんは「いろいろなお笑いがあっていいけれど、なんでこんなに権力を批判するお笑いが、メディアから排除されて完全に透明化されているか、疑問なんですよ。これはあまりにもバランスを欠いていないか」と述べました。
参加者は、議論の内容をメモしながら、報道姿勢のあり方や忖度問題について考えているようでした。