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沖縄県が中止を求めるなか、1月19日午後に米軍が伊江島補助飛行場ではなく「嘉手納基地」でパラシュート降下訓練を強行しました。
嘉手納基地での訓練は1カ月前にも行われていました。
町龍太郎記者「午後2時20分です。今、上空からパラシュート部隊が降下してきています」
1月19日午後2時半前に嘉手納町役場の屋上で三連協と県が目視調査を実施するなか米軍はパラシュート降下訓練を嘉手納基地内で行いました。
20分の間に兵士たちが2回に分けて大型の特殊作戦機から飛び降りていて1回目に8人、2回目に6人と合計14人が上空でパラシュート広げて基地内に着地していました。
嘉手納基地でのパラシュート降下訓練をめぐっては1月18日に沖縄県が米軍に訓練を中止するよう直接、求めていました。しかし、米軍は「伊江島補助飛行場の滑走路の状態が悪く、訓練回数が規定を満たさなければ、技術の維持に支障が出る」と説明していて木原大臣も米軍に追随するような考えを示しました。
木原防衛大臣「滑走路面の修復作業を行えない限り、やはり、大型輸送機の安全な離着陸が困難な状態にあると認識しています」
パラシュート降下訓練は28年前に日米で取り決めたSACO最終報告書で基本的に伊江島補助飛行場で実施することが定められていて嘉手納基地での実施は「例外」と定められています。
米軍は2023年12月にも嘉手納基地で訓練を強行していて地元自治体からは「例外とされた場所での訓練の常態化」を懸念する声もあがっています。
嘉手納町役場の屋上で調査を行った三連協は「嘉手納飛行場で訓練を行わないことと伊江島補助飛行場の滑走路を早急に整備することを要請する」というコメントを出しています。