寺崎未来アナウンサー「きのうまでBリーグオールスターが行われていました。興奮の3日間でした。沖縄アリーナでは2日間イベントが行われましたが、おとといの2日目は「最高峰のスキル集結!岸本参戦!」。バスケの技術を競うコンテストが行われました。」
寺崎未来アナウンサー「沖縄アリーナで初めてBリーグのオールスターが開催されます。トッププレーヤーが一堂に会する2日間、どんなプレーが見られるのでしょうか」
観客「沖縄楽しくて、ずっとウキウキルンルンです。きょうは河村君がスキルズチャレンジに出るので2連覇をお願いしますというのと明日は全力で楽しんでB.WHITEが絶対に勝ちます!」
キングスファン「みんなのいつもは見られないプレーが楽しみです。他のチームの選手が見られるのも楽しみ」
QABでも放送していましたけどかなり盛り上げっていましたよね。インタビューに答えた人かなりテンション上がっていましたね。去年のワールドカップの再来という感じもしました。
寺崎未来アナウンサー「年に一度の祭典「Bリーグオールスターゲーム」。沖縄ではおととしにも開催される予定でしたが、新型コロナの感染拡大で中止になっていて、今回が初めての開催です。」
スキルズチャレンジに登場したのは横浜ビー・コルセアーズの河村勇輝。去年9月のワールドカップでは、この沖縄アリーナでパリ五輪出場権獲得の立役者となりました。
スキルズチャレンジでは、障害物を避けながらドリブル・パス・シュートを繰り返し、最後の3ポイントシュートが決まるまでの秒数の短さを競います。河村は忍者のようなドリブルに正確なシュートを繰り出し、21.2秒でクリア。ワールドカップでチームをアジア1位へと導いた確かな実力を見せ、連覇を達成しました。
続いて、スリーポイントコンテストに登場したのは、我らが琉球ゴールデンキングス、岸本隆一。
岸本隆一選手「きょう勝たずしていつ勝つんだという気持ちで準備してきた」
1本決めると1ポイント、カラフルなボールを入れると2ポイントが入り、60秒以内に25球を放ちます。キャリアの中で、ここぞという時のスリーポイントで何度もキングスを救ってきた岸本は、ホーム・沖縄アリーナの柔らかい歓声を受けながら、右0度のシュートを5本全て決めます。
最後のディープスリー、いわゆる「ココナッツスリー」は成功とはなりませんでしたが、26本中17本成功させ21ポイント。接戦を制し、地元沖縄で見事初優勝を決めました。
岸本隆一選手「チームの勝ちもそうだけど、個人的にはココナッツスリーをより多く決められるように良い準備して明日に臨みたい」
岸本選手本当にさすがですね。Bリーグ随一の3ポイントシューターの称号を手にしたということで誇らしいですね。地元ということでかなりプレッシャーあったでしょうね。
寺崎未来アナウンサー「岸本選手、沖縄アリーナの雰囲気がいつもと違ってかなり緊張したと話していました。本当にDay2から盛り上がっていました。」
そしてきのうのDay3です。各チームのエースが夢の共演、スター選手によるショータイムが幕を明けました。
シーズン中とは違う緊張感に包まれた沖縄アリーナ。いつも応援しているチームのタオルやプラカードを持ったブースターたちが各地から集まり、期待が高まります。
今のBリーグを引っ張る選手たちが次々に登場する中、県出身・山内盛久など一部の選手は、琉球舞踊のパフォーマンスの踊り手にカモフラージュしながら登場し、会場のボルテージが一気に上がります。
そして始まったゲーム。早速、河村勇輝からパスを受けた馬場雄大のアリウープや、富樫勇樹が比江島慎に押されながらもしっかり決めた3ポイントなど、持ち前の技術をいかんなく発揮し、観客を魅了します。
さらに、岸本隆一を同じ沖縄出身の並里成、山内盛久の2人で取り囲む「ダブルチーム」。実は、おとといの前日記者会見で、こんなやり取りがありました。
並里成選手「相手チームに岸本がいるのでポストアップしたい」岸本隆一選手「(並里)成は僕よりちっちゃいのでかかって来いという感じですね。さっき山内選手も声を張っていたけど実際裏では居場所なくてうろうろしていた」
岸本がB.BLACK、並里と山内がB.WHITEに入っていて沖縄出身の選手同士で前日からバチバチ。そのバトルは本戦でさらにヒートアップし、岸本対山内の1on1や、岸本と並里のマッチアップが繰り広げられました。うちなーんちゅ対決に会場が大いに盛り上がります。
オールスターならではのシーンも。シュートフェイクとディフェンスがシンクロしたり、フリースローをディフェンスがカットしたりするなどシーズン中ではありえないプレーが続出し、笑いを誘っていました。
1日目からイベントが行われていたパブリックビューイング会場沖縄市陸上競技場もプレーごとに拍手や歓声が沸き起こります。
第4Q、残り1分30秒で8点差を追いかけるB.BLACKは「ココナッツスリー」での逆転を期待して、岸本にボールを集めると、次々に3ポイントを成功させ、会場の盛り上がりはクライマックスに。最後のシュートは惜しくも外れ、試合には敗れたものの、沖縄アリーナで24得点を挙げたB.BLACKの岸本が大会のMVPに選ばれました。
岸本隆一選手「終盤できればみんなでボールを分け合いたかったけど、誰も目を合わせてくれなくて、これをきっかけにどんどんバスケットの魅力を沖縄から発信していければと思う」
富樫勇樹選手「どちらかというとお客さんは琉球寄りでちょっとアウェイな感じはありましたけど、この沖縄アリーナの作る雰囲気は素晴らしいのでバスケがここでできて楽しかった。さらにバスケットが盛り上がることを期待しています」
山内盛久選手「幼少期から通っていた場所でオールスターが行われるのが自分の中で感慨深いし出場選手の中で一番この土地でやりたいという思いが強かったのでそれが本当に実現できてよかった」
並里成選手「楽しかったです。この独特な雰囲気というか愛情のある声援がすごくよかった」
パリオリンピックへの切符をつかんだ沖縄アリーナで、再び全国のバスケファン、沖縄を熱狂させたBリーグオールスター。見る人をプレーでパフォーマンスで魅了し、バスケットの楽しさを伝えたスター選手たちは、次の目標に向かってそれぞれの拠点に戻り、シーズン後半戦に臨みます。