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「ここで人生を終えたら悲しむ人がたくさんいる」と優しく説得したということです。歩道橋から飛び降りようとしていた女性に声をかけて思いとどまらせた沖縄県内の女子高校生の勇気がたたえられました。

冬休みに入る直前の2023年12月25日に沖縄県立北中城高校3年生の国頭柚花さん(17)に宜野湾署から感謝状が贈られ、全校生徒が彼女の勇気ある行動に拍手を送りました。

感謝状を受け取った国頭柚花さん「うれしいというよりか人を助けてこういう人が増えてほしいな感じで優しいからやるとかではなくて見たらすぐ助けて一日でも多くの命を助けたいと思いました」

国頭さんは2023年11月の日が暮れた夕方6時ごろ学校から帰宅していた時に電話をかけながら涙を流し交差点にある歩道橋の手すりを乗り越えようとしている女性を見つけました。

飛び降りを食い止めた国頭柚花さん「自分がヤシの木の下にいたんですけど、振り向いた時にはこちらの手すりに足をまたいで危険な状態でした。(女性は)地面の方を見ていて何しているのかなと思ったんですけどもう1回違和感があるなと振り向いたら今にも(女性が)落ちそうな感じでいたのでこれは助けないといけないと思って走って止めに行きました」

階段を駆け上がって女性のもとに向かった国頭さんは声をかけてなぐさめ、肩を抱き寄せて安全な場所に移動しました。

飛び降りを食い止めた国頭柚花さん「急に触れるのも怖いと感じたので「何しているんですか?」って自分から声をかけて、今死んだらたくさん悲しむ人いるから降りましょうと言って(女性を)下に降ろしました。考えるより先に行動が出たからもう助けるしかない感じでした。(将来)接客業や人を助ける役割のことをしたいと思っているので、周りをもっと視野を広げたり人を助けるような言葉をもっと勉強したいと思いました」

飛び降りを思いとどまった女性は「優しい言葉をかけてもらった。これからはしっかりと生きていきたい」と感謝していたということです。

感謝状を贈った宜野湾署の仲本貴署長は「困っている人を見かけた時には一歩踏み出す勇気を持って手を差し伸べてほしい」と国頭さんの迅速かつ的確な対応をたたえました。