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太平洋戦争末期、広島への原爆投下で被爆し自身の体験を基に描かれたマンガ「はだしのゲン」の作者が、作品に込めた思いや半生を語ったドキュメンタリー映画が沖縄市で上映されています。
「みんな皮膚が垂れてる人間の皮膚っていうのはあんなに見事にむけるのかと思うほど肩の口からするーっとむけてきちゃうんで腕の皮膚がねむけて手の甲もむけているんですよ」と映画の中で。
このドキュメンタリー映画は、太平洋戦争末期の1945年、アメリカによる広島への原爆投下で被爆した、漫画家・中沢啓治さんが、当時の過酷な被爆体験や、マンガ「はだしのゲン」の制作に込めた思いなど自身の半生を語る内容になっています。映画の中で中沢さんは、原爆投下直後、熱線を浴びた人たちの皮膚が溶け出し、まるで「幽霊のようだった」と目の当たりにした悲惨な状況を語っています。
また、母親を火葬した際に遺骨が小さく残っていただけで「原爆は骨までとっていくのか」と憤りを感じ「漫画で原爆をとっちめてやろう」と作品が生まれた経緯などを伝えています。
トークショーで、映画の監督を務めた石田優子さんは、「中沢さんは、亡くなる直前まで、語ることで戦争・原爆と闘うんだ」と話していたことを紹介し、中沢さんの思いを生き続けさせて欲しいと呼びかけました。映画「はだしのゲンが見たヒロシマ」は、2023年12月27日まで沖縄市のシアタードーナッツ・オキナワで上映されています。