ホッケーです。ホッケーと言いますと、氷の上で行うアイスホッケーをイメージされる人もいらっしゃるかと思いますが、今回はこちらのフィールドで行うホッケーです。
この競技に取り組む県内の高校生たちにさらに高みを目指してもらおうと、日本代表選手ら、トッププレーヤーによる教室が開かれました。高校大学で7年間プレーしていた私、寺崎も久々にプレーしてきました!
東京五輪代表・瀬川真帆選手「やってほしいのは、パスが来ても止めるのも(頭の位置が)一緒出すのも一緒。そうしたら絶対に前を向いたままボールを操れる」
社会人チーム・東京ヴェルディから佐野ななみ選手、三橋亜記選手、瀬川真帆選手の3人を招いて行われたホッケー教室。県内唯一の高校女子ホッケー部がある首里高校や、北山高校の選手たちが参加しました。
フィールドホッケーの起源は古く、古代エジプトで紀元前2500年頃の壁画にホッケーをしている様子が描かれています。
近代ホッケーは1871年にイギリスで最初のホッケークラブができたのが始まりとされ、日本には1906年に慶應義塾大学に伝わりました。
オリンピック競技にもなっているホッケー。沖縄には1987年の海邦国体を前に1982年にチームが初めて発足し、41年の歴史があります。
ホッケーはスティックの平たい片面を使い、こねるようにしてドリブルしゴールを目指します。ボールは野球と同じくらいの大きさでゴルフボールほどの硬さです。
東京ヴェルディ副主将・佐野ななみ選手「右手上げてみてスティックこのまま真っすぐ上げてVの字作ってこの状態意識してやってみて」
東京五輪出場・三橋亜記選手「目を合わせて。一つひとつのプレーで目を合わせる」
高校生たちは前を見ながらドリブルをする練習や、ボールを止めるトラップの仕方、動きながらパスを出すスキルなど、試合で使える技術のレクチャーを受けていました。
首里高校・平良優名主将「選手たちのプレーを見て『こういうプレーができたら良いな』と思って。良い機会でした。教えられたことを共有して強みにしていきたい」
全国大会につながる、来年の九州大会での勝利を目指す首里高校女子ホッケー部は、この日学んだことを生かして、日々練習に取り組んでいくということです。
そんな懸命にホッケーに取り組む選手たちの姿を見て…
寺崎アナ「高校と大学と7年間ホッケーをやっていたので、きょう3年ぶりに防具を着て一緒に頑張りたいと思います」
沼尻アナ「さて、ここからは実況付きでお伝えします。7年間、ホッケーのゴールキーパーに情熱を注いできたという寺崎アナ。まずは首里高校の選手たちと勝負です!」
沼尻アナ「おっと、せっかくモチベーションの上がっている高校生たちのシュートを、連続セーブ!これは大人げない!ここで、すかさず三橋(みつはし)選手から高校生たちにアドバイスが」
それでも止める寺崎アナ。
沼尻アナ「三橋選手の指導で高校生たちのシュートスピードが上がっているが、それでもまだ止め続ける!確かに寺崎アナがすごい。しかしテレビ的には褒められません!」
寺崎アナ「今から東京ヴェルディの選手のみなさんのシュートを受けます」
沼尻アナ「調子に乗ってきたか。寺崎アナ。今度は3人中2人が東京オリンピック日本代表、1人はチームの副キャプテン、日本のトッププレーヤー軍団に挑みます」
沼尻アナ「弾丸ライナーのコースを突いたシュートが次々とゴールを射抜いていく!ここは敗れた高校生たちの分までと言わんばかり、日本代表が意地を見せました!」
さて、これほど熱くなれるホッケーですが、県内の高校でホッケー部があるのは男子北山と辺土名、女子首里高校と3つの高校のみ。かつては他の学校にもありましたが、部員不足で廃部となり、なかなか裾野が広がらない現実があります。
県ホッケー協会の島袋さんは、沖縄のホッケー人口を今後増やしていきたいと意気込んでいます。
県ホッケー協会強化部部長・島袋雅史さん「ホッケーって楽しいんだ、こんな競技なんだと知って(人口が)増えてくれたら、高校生になっても大人になっても広がっていくのかなと。こういう下の世代からの広がりが一番大事だと思う」
県ホッケー協会は定期的に体験教室を開いて、ホッケーに触れるきっかけを増やす取り組みを続けていくということです。