※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

続いてはスポーツ、きょうは吉田さんです。

吉田記者「お伝えします。まずは高校野球です。おとといから2日間、熊本との交流試合が沖縄で行われました。例年は県大会などで上位に入った代表チーム同士が試合を行ってきましたが今年は、実に多くのユニホームが北谷に集結しました!」

この夏、甲子園に出場した東海大星翔に秋の九州大会の覇者・熊本国府さらに文徳や九州学院など、熊本の実力校の選手らを招いて行われた交流試合。今年はそれぞれの県が選抜チームを作って初めて開催され沖縄は地域別に3つのチームを結成し、挑みました。

第1試合の5回ウラこの日2本目のヒットを放ったのは熊本選抜のキャプテン・渡嘉敷篤弘(とかしき・あつひろ)。玉城中学校出身で東海大星翔でプレーしています。その渡嘉敷が盗塁も決め、チャンスを広げると、3番・松崎朋倖(ともゆき・開新)のタイムリーで熊本選抜が試合を優位に進めます。

高校野球熊本沖縄交流試合 初の選抜チーム対決

反撃に出たい沖縄北部・中部北選抜でしたが熊本工業の廣永大道(ひろなが・だいち)から6回までに8つの三振。さらにショート・渡嘉敷を中心とした軽快な守備の前に得点を奪えません。

点差を広げられ、完敗も見えてきた土壇場9回。この回、先頭の与勝・仲宗根寛斗がチーム初めての長打で出塁すると、チャンスを広げ、名護の津山陽飛(つやま・はると)がタイムリー!ようやく1点を返すと、さらにランナーを2人置いて、こちらも名護・大城奏翔(かなと)が2点タイムリー!名護の2選手の活躍で2点差まで迫りましたが反撃もここまで。第1試合は熊本選抜に軍配があがりました。

沖縄北部・中部北選抜 具志川商業 宇地原也季斗(なぎと)主将「(熊本選抜は)体格だったり打球の音だったり全部上で、結果は5対3なんですけど力負けというか強かったです。沖縄のレベルと内地のレベルを知ることができてそれを自分のチームに持って帰って共有してやっていきたい」

高校野球熊本沖縄交流試合 初の選抜チーム対決

続いて、中部南・那覇北の選抜チームが挑んだ第2試合も試合を動かしたのは熊本選抜。4回に第1試合でも3安打、4番の大島僚介(りょうすけ・鎮西)に一発を浴びます。

それでもこの試合は、沖縄選抜もすぐさま反撃。5回、先頭の首里・神谷俊哉(としや)が3ベース!続く、浦添・清水丈(じょう)が返し、同点とします。

投げては、先発の宜野湾・又吉にちかが熊本打線を9回まで1失点に抑える好投を見せます。そして9回ウラ、2アウトながらサヨナラのチャンスを作ると打席には又吉。サヨナラとはならず第2試合は引き分け。ただ普段とは違う仲間と、違う県の相手と野球ができたことは両チームともに良い経験となったようでした。

沖縄中部南・那覇北選抜 美里工業 島袋悠吾主将「(熊本選抜は)一人ひとりの体、技術の面で質が一段二段と違うなと肌身で感じた。(きょうの仲間は)春になったら敵なので負けないように頑張ります」

高校野球熊本沖縄交流試合 初の選抜チーム対決

熊本選抜 東海大星翔 渡嘉敷篤弘主将「2試合やって自分も沖縄出身で沖縄の球場で高校生活でやれると思っていなくて、できてとてもうれしいです。(選抜チームで)色々な考え方が共有できて色々なことを吸収して、この夏甲子園を目指して頑張っていきたいと思います」

多くの刺激があった交流試合となりました。なお、きのうは那覇南・南部選抜と熊本選抜の試合が行われ7対4で熊本選抜が勝利しました。