薬物の怖さを学ぶ大切な1時間となったようです。少年が非行に走らないよう活動を続けて「夜回り先生」で知られる水谷修さんの講演会が11月21日に那覇市の中学校で開かれ、薬物の危険性を教えるとともに絶対に手を出してはいけないと訴えました。
夜回り先生・水谷修さん「『薬物』英語で『ドラッグ』と言います。これはたった2つの言葉で簡単に説明できる。やるとやめられないものです」
少年の非行を防ぐ活動に長年携わっている「夜回り先生」こと水谷修さんが興南中学校を訪れて約460人の全校生徒を前に自身の経験をふまえながら薬物の危険性を訴えました。
水谷さんは横浜市の定時制高校で12年間教員として働き、生徒指導を担当するなか、深夜の繁華街をパトロールして若者の非行防止と更生に携わってきました。
「一人ひとりがこの世界にたった一つしかない尊い尊い花の種。たった一つしかないのだから誰とも比べる必要もない、誰も真似する必要もない君たちは自分の長い人生の中でその花の種を自分の力で咲かすんです」
水谷さんは体も心もむしばむ違法で危険な薬物が身近に迫って来た時には一人で悩まず、まわりの大人に相談して助けを求めてほしいと伝えました。
女子生徒・1年生「嫌なことがあっても変にカッコつけて外に出たりとかしないでちゃんと友達とか信頼できる人に相談をしようと思いました」
男子生徒・3年生「薬物というものの怖さが警察に捕まるとかそういう怖さではなく、自分の命に関わるところが怖いなと思いました」
女子生徒・1年生「夜の街とかもよくわからなくてそういうことについて理解ができたからすごいいい機会だなと思いました」
夜回り先生・水谷修さん「子どもを変えるんじゃなくて大人自らが社会自らが変わる。そういう方向にならなければ子どもは永遠に救えない。島の大人たちが子どもたちに本当に優しくなってくれたらきっとこの島はあっという間に変わる。私はそう信じています」
水谷さんは11月22日も沖縄県内の中学校や高校をまわることになっています。